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  1. 諫早市議会 2010-03-07
    平成22年第1回(3月)定例会(第7日目)  本文


    取得元: 諫早市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    ▼ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時 開議 ◯議長(並川和則君)[ 271頁]  おはようございます。これより、議事日程第7号により、本日の会議を開きます。  日程第1「市政全般に対する一般質問」に入ります。  まず、松永隆志議員。 2 ◯松永隆志君[ 271頁]  皆さんおはようございます。市民クラブの松永でございます。議席番号6番でございます。私ごとですけれども、近ごろ元気がないと、きょうも言われました。2月に大きなイベントがございまして、その疲れと精神的ダメージで、若干元気がなかったのかと自分でも反省いたしております。一から出直すつもりで、真摯に謙虚な気持ちで頑張りたいと思っております。  特に、今、諫早湾の開門の問題というので、きょうの新聞にも長崎新聞なんかでは一面に載っておりました。開門が取りざたされております。そして、これらについては、私どもも頑張らないといけないという気で、開門についてはやっぱり反対、これが諫早市に及ぼす影響というものを考えていくならば、これは当然の帰結として、そういうことになっていくのではないかと思っております。  ですので、一般質問もこの諫早湾干拓をと思っておりましたけれども、会派のほうで先輩、宮崎議員のほうが質問されるということで、遠慮いたしまして、控えさせていただきました。  しかしながら、一昨日も諫早湾干拓につきましては、他の会派の議員の方々からも大変いい質問がありまして、勇気百倍という感じでおります。できることなら、この議会においても、諫早市議会としても、開門については反対であるという意思表示というのができればという気がいたしております。  そして、一般質問ですけれども、今回一問一答方式ということで、私も資料も何も準備しておりません。お答えになられる側も、答弁書など外していただきまして、素直な気持ちでお答えいただければと思っております。  この庁舎で初めての議会でございます。そのお祝いも込めまして、質問を2つ準備しておりますけれども、順番を入れかえまして、2番目の新庁舎、お祝いを兼ねまして、こちらからいきたいと思っております。  まず、新庁舎の維持管理と市民の利便性利活用の向上について。  ここにも趣旨も書いております。これに沿ってお答えいただければと思っているのですけれども、新庁舎が諫早市の中心部に、諫早の新しい景観となるような形ででき上がりました。一部には豪華過ぎるとか、そういう声もあっているように聞きますけれども、私は豪華とは思っておりません。むしろよく辛抱して、いろんな中身、確かに新しい建物ですけれども、会派室の壁なんか見ましても、隣の声が聞こえてくるような、つくりとしては辛抱しているつくりではないかと思います。  そして、老朽化した旧庁舎を考えてみますと、その辺の窓から見おろしますと、よく今まで辛抱してきたなという感じでおります。  そして、分散した市の行政機能というのを集約して、この中で、そして防災とか、そういうものを考えていきますと、この建物は必要だった。また、お金をかけていく部分については、建物というよりも、中の機能としては、もうちょっと考えていくべき点もあるのではないかと。そして、何よりも大事なのは、ここに働く職員の人たちが快適に仕事が、執務ができるというのと同時に、市民サービスの向上だと思うのです。このため建物というのは、だれのためにあるのかといったら、やはり市民のためにある。だから、市庁舎の利便性というか、利活用というものについては、今後とも一層心砕いていただきたいという気でおります。  まず、第1番目に、この新庁舎の維持管理費についてお伺いしたいと思います。  単純な比較はできないと思います。確かにこれだけの大きな建物、電気代も旧庁舎に比べるとかなりかかっているのではないかと思います。省エネ構造とか、いろいろなっていると思いますけれども、具体的にどれぐらいふえてきたのか。また、メリットというものもあると思います。機能を集中させて、お金では、経費としてはかかる部分があるけれども、こういうふうな形で機能としては増しましたと、その辺のところをまずお伺いいたしたいと思います。 3 ◯総務部長馬場康明君)[ 271頁]  1月4日から新庁舎で執務ができるようになっております。新しいですから、そのように豪華に見えるというふうなお話もございましたが、設計のコンセプト自体が、これは行政の事務所でございますので、決して華美にする必要も何もございません。そういうことで、事務室としての機能は備えますが、華美にはしていない。これはほかのビルと比べましても、建設の費用というのはかかっていないというふうに思っております。
     それから、防災の拠点であるという意味からは、免震構造、こういったものについては、費用をかけたという部分はございます。  それから、一番の懸案事項でございました旧庁舎の部分については、継ぎ足してどんどん建設をしていたという経緯がございまして、非常に迷路のようになっていた。しかも、収容能力が足りずに、市民センターであるとか水道局はNTTビルであるとか、あるいは別棟であるとか、たくさんの部署が、分散をしていたということがございました。そういったものが、本館と別館、この2つに集約ができまして、足が弱いような方もエレベーターで各事務所のほうに、所管課のほうに行けるというふうなことで、現在お喜びの言葉をいただいたりしているところでございます。  そういった中で、新庁舎の維持管理の経費についてお尋ねでございます。新庁舎のまず面積でございますが、これは別館を含めまして2万2,400平方メートルが総面積となっております。これは旧庁舎の管理面積は分散しておりましたが、教育委員会、水道局を含めまして1万1,700平方メートル、比較いたしますとほぼ2倍、管理面積が2倍になっております。この中で、維持管理費は、当初予算ベースで比較をいたしますと、平成21年度が7,870万円、今度の平成22年度で1億1,550万円でございます。3,680万円増をしておりますが、率にいたしますと46%の増ということで、面積は2倍ですが、一応そのくらいで済んではおります。  増減の内容でございますが、先ほど申し上げた管理面積の増加の部分、それからエレベーターを新設いたしましたので、こういったものの光熱水費が約2,260万円くらい。それから新設をいたしましたほかのいろいろな設備の保守管理にかかります経費が1,280万円ぐらいでございます。  減少分といたしましては、ボイラー等をやめましたので、暖房用のボイラー維持管理に係る諸経費が420万円、それからほかのNTTビル等事務室の賃借料360万円等が減額ということになっております。  今後とも維持管理費につきましては、縮減できるように努力をしてまいりたいと考えているところでございます。 4 ◯松永隆志君[ 272頁]  ありがとうございます。今、面積的には2倍、そして費用としては46%くらいの増ということで、至って省エネ構造というのには心がけておられると思います。どこの市の庁舎か、県の庁舎か、新しくできたところというのは、維持管理費がふえて、それが大きな負担になってくる。その中で、いろいろ節約して、夏なのに冷房もきかないような、新庁舎であるのに、かえって職員は快適どころか、難儀をするような状況にならないように。  しかし、言われるように電気代とか節約できるところはしていただきたいと思います。例えば先ほど言われましたエレベーターは5基ございます。この階数とこれだけの広さがあるなら、私は5基あるのは当然だと思います。  しかしながら、使われる時間帯、そういうものを考えていきますと、朝夕とかは全基、そして使わない少ない時間は減らすとか、それでどれだけ減らせるかというのは、その設計とか機能によって変わると思いますけども、そういう努力というのをやはりやっていただきたいと。ここの議場なども、せっかく窓が広くあるのに、閉めっ放しです。あけっ放しにして、電気をつけないくらいの、そういう対策も必要かなと思うくらいでございます。その辺の努力をよろしくお願いいたしたいと思います。  次に、玄関ロビー利活用ということで上げております。  玄関に入る前につきましても、駐車場の点とか、いろいろ今議会でも他の議員の方からも質問があっております。やはり機能的に問題があるのではないかと、そういうことも言われております。玄関を入るときの車いすのひさしなども、至って辛抱してつくってありますし、そして玄関ロビーを入っても、殺風景です。だだっ広い、諫早市市役所としての特徴というか、よその市に行きますと、いろいろなモニュメントとかつくってあります。ああいうモニュメントなどは必要ありませんけれども、床に諫早市の大きなマークがあるとか、諫早市というところを出すような工夫も必要かと。あの広いロビーというのは、先般、選挙などでも投票の場所になりましたし、防災とか考えたら、あれだけのスペース利活用というのは、当然あろうかと思います。  そこで、今後の玄関ロビー利活用について、いろいろなイベントとか使われると思いますけれども、その辺のところを教えていただければと思います。 5 ◯総務部長馬場康明君)[ 273頁]  玄関のロビーについての御質問でございます。  新庁舎の1階のロビーにつきましては、ごらんのとおりでございまして、これは基本的に繁忙期における待合室の拡張であるとか、臨時受付窓口の設置であるとか、今議員がおっしゃいました選挙の第1投票所になります。それから、行政情報などの広報展示、基本的にはそういったものにも使いますが、いろいろな用途に使えるように、多目的に使えるような、市民の皆さんも使っていただけるような場所ということで、整備をしたところでございます。  最近では、カーネーションの品評展示もございましたし、がん検診パネル展もやっております。献血の受け付けあたりもフロアの中でやっております。  今後、いろいろな活用の状況が考えられると思いますので、ロビー全体として配置の使用方法、それからどういったものに使えるかというようなことも、実験的にやれるもの等も行いながら、工夫を重ねながら、市民の皆様がより使いやすいような市役所ロビーとなるようにしていきたいと思います。  それから、殺風景というようなこともございました。何もないときには、今は設置しておりませんが、あそこにいすあたりを設置いたしまして、くつろげるような場所ということで、現在準備をしているところでございます。  以上でございます。 6 ◯松永隆志君[ 273頁]  わかりました。できる限り、あれだけの広さというのを、常時あかしていることはないと思います。必要なときには撤去できるような形で、そして特にイベントとか、よくいろいろなところに行きますと、その市の特産品とか、そういうものを展示してあったりもします。そういう機能というのも、やはり一定必要なのかと。  そういう意味で、知恵を出していただいて、その辺の改善をお願いしたいと思っております。  次に、3番目に売店、食堂の機能充実ということで書かせていただいております。  今までの旧庁舎における売店とか食堂は、どちらかといいますと、あれは職員のための食堂、そして職員のための売店というイメージだったわけです。庁舎の後ろの薄暗いところを通っていくような、とてもそこの機能というのは、職員食堂的な機能がメーンだったのではないかと。しかし、今回の庁舎のつくりというのは、コンセプトからいきますと、玄関を入って、左手に食堂が、右手に売店のスペースがあるわけです。これは言ってみれば、新しい庁舎では、来庁者に利用していただく、そういうことを基本的コンセプトにあったはずなのです。  しかしながら、まず、売店につきましては、今のところまだ設置されておりません。これは質問もありました。いろいろな事情があるということですけれども。やはり、これらの機能については、来庁される方が使っていきやすい、また買い物しやすいような、そういうものを工夫していただかないといけない。今既にあります食堂を、総務部長は利用されたことがありますか。 7 ◯総務部長馬場康明君)[ 273頁]  旧庁舎では、利用しておりましたが、まだ新庁舎では行っておりません。 8 ◯松永隆志君[ 273頁]  私も何度か利用しております。特に好きなのが、500円でトルコライスが食べられる、格安でですね。今見てみますと、結構今までと違いまして、一般市民の方々が入って食事をしておられる光景が目につきます。しかし、入って一番思うのは、機能として、前の食堂よりも悪くなっているのではないか。混雑をしやすい構造ではないかと、そう考えます。まず、入り口を入りますと、カウンターのところに食器を下げたものが積んであるわけです。だから、初めてきた方なんかから見ると、店に入るなり、人が食べて済んだ食器が並べてある状況なのです。  そして、厨房との連絡のやりとりがなかなかしにくいような入り口です。とてもあれは、入っている食堂というか、レストランのそういう方々の意見を聞いてつくったものとはとても思えないという機能なのです。その辺、ちゃんと事前に、実際に入られる方と話をしてつくって、設計したものなのですか、その辺をお伺いします。 9 ◯総務部長馬場康明君)[ 274頁]  設計につきましては、これはコンペと申しますか、プロポーザルで設計をして、専門の業者の方が設計していらっしゃいます。  おっしゃいますように、そういうふうな混雑というふうなものがあっているということは聞いておりますので、今後改善できる点があれば、改善をしていきたいと考えております。 10 ◯松永隆志君[ 274頁]  ぜひ改善していただきたいという気がしております。  それと、食堂については、先ほど私は500円トルコライスが好きと言いましたけど、意外と市民の方が利用していく中で、諫早のB級グルメではございませんけれども、そういうトルコライスというのは、長崎を代表するB級グルメです。市役所でおいしいものが安く食べられる。それもほかからのお客さんを引き寄せる一つになると思うのです。もちろん、利用者がふえるというところは、経営的にもうまくいくのではないかと思います。  そういうことで、委託してしまったら、そちらにお任せではなくて、市としても、入り口にある顔です。そういうものの中で、職員のアイデアなどを、食堂の新しいメニューとか、そういうものに生かしていきながら、もちろん経営的に立っていくような形で、うまくいくような形でというのが大前提ですけれども、その辺の努力というものを、積極的に行っていただきたいと思っております。  次に、4番目に、この建物、私も残念に思っていることがございます。ここの9階、でき上がる前に上がらせていただいて、ここから眺める諫早市内の風景というのは、非常に諫早市というもののよさ、自然が豊かで平たんな干拓のほうまで広がる風景、そして雲仙にしろ、多良山系にしろ、非常にいい眺望というのがあるわけです。  設計上、本来ならば、この景観を見られる場所というのはなかなかないわけです。私も昔から高いマンションが建つたびに、あそこの上に上ったらどういう眺めだろうかと思っておりましたけれども、その夢がこの庁舎ができてかないました。よそのマンションに上がるわけにはいきませんので、しかしこの市役所なら堂々と入ってこれるのです。  市民の方々にもこの眺望、郷土に対する認識、そういうものを持っていただくために、この眺望というものは、市民一般に見ていただきたいという気がしております。そういうふうなつくりになっているかというと、なっていないわけです。どこからも展望というものができる場所が、それ専用では設計されていないのです。  本来ならば、この議場、こういう形で閉め切って使う議場ならば、窓は必要ないわけです。その外に廊下があってもいいわけです。展望廊下があってもいいような構造設計もできたのではないか。だから、そういう意味での事前にチェックとか、使う身になって、設計される方というものと違って、実際にそういうものについての工夫が足りなかったのではないかという気がしております。  しかしながらも、でき上がってしまったものだから、それをとやかく言いません。今できることで改善していく、そういう努力が必要かなと思っておりますので、言ってみれば、私がお願いしたいのは、この市庁舎、新庁舎に関する、こうしたらいい、ああしたらいいというところがあると思うのです。それらについて、チェックをして、アイデアを出す検討委員会なりを市の内部で、できれば副市長がチーフぐらいで、そういうものをチェックしていく。そして、すぐでもできるような対応、例えばこの9階でも、眺望ができるところにはソファーは置いてあります。そうしたら、そこにちょっと向こうに見えるのは何ですみたいな、展望でのちょっとした案内とか、そして先日来質問の中にもあっているような駐車場の問題、そういうものについても、市の内部でもう1回点検していただきたい。そして、なおかつ、改善をすぐにできるところは改善していただきたい。そしてお金がかかるところは、必要と思うならば、年数がかかっても構いません。そういうものも改善していって、市民の方からあの庁舎はよくできていると言われるような形に変えてもらいたい。家をつくるにも、最初できた家で満足できるというのはありません。住んでみると、いろいろなところでの改善点というのは見つかると思います。その辺をきちんとした形でお願いできればと思います。市長が答える意欲があられるようですから、よろしくお願いいたします。 11 ◯市長宮本明雄君)[ 274頁]  御指名の前に態度を見せてしまいまして、申しわけございません。以前から庁舎の建設にタッチをしていた立場から申し上げます。  先ほど総務部長が申しましたように、この庁舎は、基本的なコンセプトとして、効率的で機能的で、そしてお金を余りかけなくて、市民サービスの拠点にしたいということで、一言でいえばシンプルが一番いいですというような形で、コンセプトというものを構成していきました。  コンペ方式プロポーザル方式でやりましたので、いろいろな御提案がありました。今回の議会でも、いろいろ御提案をいただいています庁舎の駐車場のあり方についても、いろいろな御提案がありました。  その中で選択をしたのが、この庁舎ということでございまして、屋上にヘリポートをつくったらどうかという提案もありましたし、屋上に展望レストランみたいな、眺望のいいところをつくったらどうかということもありました。いろいろな、そこの道路のところを高架で渡るような2階建ての駐車場にしたらどうかとか、そういう提案もありました。  そういった中で、この案が一番いいだろうということで採用したのが、今の庁舎ということでございます。  いろいろな意味で使い勝手につきましては、まだ使い始めて2カ月ちょっとというようなことでございまして、いろいろな改善をしながら、市民の財産であり、市民の皆様に使っていただける庁舎でございますので、そういう意味で使い勝手については、いろいろな御意見を賜りながら、改善ができるところは改善をしていきたいと思っております。  お役所仕事とよく言われますけれども、つくるときには一生懸命つくるけど、後が機能的ではなかったところが、なかなか改善できないとか、後の措置がなかなか難しいとか、構造的なものもありますでしょうから、できるものとできないものはあると思いますけれども、そういう意味では、使いながら改善していくという考えも必要なのではないかと思っております。  食堂の問題とか言われましたので、食堂についても、売店についても、土日が基本的には休みで営業しない。夜が営業しないというふうなこともありますし、以前の旧庁舎にありました食堂も、近くのレストランあたりとの兼ね合いとか、いろいろなことを考えながらやる必要があろうかと思いますので、そういうことを考えながら、市民の皆様にお使いいただけるような、気持ちよくお使いいただけるような庁舎につくり上げていくということが必要なのではないかと思っております。 12 ◯松永隆志君[ 275頁]  ありがとうございます。そこで、先ほど私が申し上げました市の内部で、先ほど言いました検討委員会とか、そしてその検討の状況というのを、私ども議会にもいろいろな形でお知らせいただければと思うのですけれども、その提案についてはいかがでしょうか。 13 ◯市長宮本明雄君)[ 275頁]  御提案をいただきました検討委員会をつくっていないのですけれども、総務が担当しておりますので、総務部長を筆頭に私どもも意見を申しますときもありますし、どういう問題点があるのかとか、どういうことで改善していけばいいのかということは、常々言っております。  それを、委員会形式にしたほうがいいのか、それから議会の皆様にお伝えするということは、どこの場でお伝えしたらいいのかというようなこともあります。そういうことについて、金額等の兼ね合いとか改善できる、簡単にできること、できないこと、ありますものですから、その辺については、課題としてどういう方法で皆さんに提示したらいいのか、それから検討委員会という委員会をつくったほうがいいのかどうか、検討をする必要がございますので、そういうことも含めまして、考えていきたいと思っております。  ただ一つ、別館と本館をつなぐ予定だったのが、建築基準法の関係で、今は余りにもお金がかかり過ぎて、つなげなかったと。これが近々指導が変わるというお話はございますので、そういう工事もまた始める必要があろうかと思います。もともと3階で接続できるような構造になっておりまして、またひとつ人の流れが変わるということも想定がされます。そういうことからしますと、そういう改善措置というのは、時間もかかるかもしれませんけれども、対応ができるものについて、していきたいと思っております。  以上でございます。 14 ◯松永隆志君[ 275頁]  市長の前向きな回答ということで期待いたしております。  市長にもお願いしたいのが、時々議会のときなどに、この9階に上ってこられますけれども、何日かに一遍は、この9階からの眺めをしみじみ眺望しながら、市政の今後の方向などをじっくり考える。そういうゆとりを持って市政運営をしていただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、この項目では1番に戻りますけれども、諫早駅周辺整備についてでございます。  この諫早駅というのは、諫早の顔でございます。そして、諫早駅周辺につきましては、新幹線の開業、それとか長崎国体というものに向けて、特に新幹線開業に向けて大規模な整備計画というのが検討されております。これまで検討していく中で、今現在の問題点というのは、ずっと出てきているのではないかと思います。そして、これらを新しいでき上がった形では完璧にその辺を解消していくというのはなされていくと思うのです。  しかしながら、今の時点で、できるまでの期間、その間に問題点で解消できる点は多々あるのではないかという気がしております。また、今の時点で早く取り組んだほうが、新しい駅舎なり周辺整備に生かされてくるものもあるのではないかと思います。その辺で、現在の駅周辺でどんな課題を持って、この辺を改善していくべきだと、そのような課題等を整理しておられると思いますので、その辺についてお尋ねいたしたいと思います。 15 ◯市長宮本明雄君)[ 276頁]  諫早駅の駅前といいますか、駅周辺のことでございますけれども、諫早駅は、長崎県で2番目に乗降客が多いところでございまして、JRだけで405万人、1日に1万1,110人、これはJRの統計です。それから、一番多いのが長崎駅でございまして、これが823万人、約倍ぐらいです。それから、佐世保は272万人ということで、諫早駅が2番目に乗降客が多いと、これはJRの分でございまして、島鉄の乗降客もありますので、これよりもふえると60万人ほどふえるのではないかと思っています。  これは、諫早が交通の要衝の地としてこれまで発展してきたということを裏づけるのではないかと思います。なぜかと申しますと、特急が走っているのは長崎本線と、佐世保からの佐世保線ということになりますものですから、特急に乗るため、博多とか新幹線に乗りかえるためには、諫早か佐世保もしくは早岐経由ということになりまして、例えば大村の人でも諫早から特急に乗りますというようなことになるので、こういうことになっているのではないかと。新幹線が参りますと、大きく形態は変わってくるだろうということで、この諫早駅の周辺の再開発というものもぜひやりたいと思っております。  今、さまざまな問題点がございます。ただいま学識経験者、経済団体、地元代表など19名で構成されております諫早駅周辺整備計画策定委員会の中でこの計画、問題点について検証をし、計画をつくるということにしております。  諫早駅周辺の問題点としては、駅の東西の分断、まず地下道しかないということがあります。それから狭い駅前広場、これはJR、島鉄からバスに乗りかえる、タクシーに乗りかえるということになりますと、非常に困難を伴っていると。タクシー乗り場は狭いですけれども、駅前にあるのですが、バスということになりますと、1回表に出て、なおかつ高架を渡って、それから階段をおりてというようなことが必要になっていると。  これは長崎県の駅というのは、ほとんどがそういう構造になっていまして、駅前広場からバスが発着しているというところは非常に少のうございます。大村市も諫早市も長崎市も佐世保市も、これは将来の高齢化社会に備えるという意味では、非常にまずいのではないかと、問題点としてこれが言われます。  それから、タクシーにいたしましても、待つ場所がないというようなこと。それからバスターミナルの前にもタクシーの客待ちといいますか、お客さんを待たれるところがあるのですけど、非常に危険な場所にあると、そういうふうな問題点をたくさん抱えているのが、諫早駅前の構造ではないかなと、また商業機能の低下とか、観光物産に対する発信の場所がないとか、不足しているとか、そういうものが、今指摘をされております。  これらの問題点を解決するために、この策定委員会の中では、便利で暮らしやすいまち、訪れる人にとっても魅力があるまち、だれもが安全で安心して歩きやすいまち、四季を感じていやされる空間があるまちという4つの視点で駅前広場、駅舎、自由通路などの整備方針や配置案、道路網の再検討などの諫早駅周辺整備計画を策定をしているところでございます。  平成22年度も引き続き検討を行いまして、平成30年の新幹線の開通、それから平成26年の長崎国体と、その後、すぐ新幹線が来るということになりますと、無駄になってはいけませんけれども、長崎国体というのも一つの節目、これはあと4年しかありません。ということで、できるものをということで、長崎国体も視野に入れながらやっていく必要があると思っております。  駅の周辺というのは、今非常に狭隘なのです。狭隘で、そしてまた、どういう手法がいいか、今までの駅前再開発のよその事例を見てみますと、いろいろな手法を組み合わせてやっています。区画整理の手法と、市街地再開発の手法と、道路事業等とかいうふうに、いろいろな手法を組み合わせてやっております。今度は政権が変わりまして、その手法というのが、どういうふうになるのかというのも、私ども非常に興味といいますか、関心を抱いているところでございまして、総合補助金みたいなものが使えるようになるかのという期待もしているというようなことでございます。  そういう支援を受けながら、国とか県の支援を受けながら、ぜひこの駅前の問題の解決というのに取り組んでまいりたいと思っております。  いずれにいたしましても、今のスペースだけでは、非常に狭いということになりますから、少し幅を広げて、検討をしているところでございます。  以上でございます。 16 ◯松永隆志君[ 277頁]  新幹線開業に向けての整備につきましては、今市長が言われたように、あそこの駅前というのが、大きく一変するような、50年後、100年後、つくったときには何でこういうふうな、少々ぜいたくだと、広過ぎるというのがあるかもしれませんけれども、一定、将来を見据えた形でのものをつくっていただきたいという気はいたしております。  それと、2番目に上げております。今言われた問題点というのは、私も同感に思います。そこで、当面、考えておられる課題、これは新しい駅ではなくて、その間の期間、すぐでも改善していこうという、そういう課題と計画がございましたら、お知らせいただきたいと思います。 17 ◯商工部長(才木雅人君)[ 277頁]  私のほうから、懸案になっております観光案内所、物販案内所といいますか、そういう部分でも、先ほど市長が申しましたように、諫早駅は、長崎駅に続いて、県内2番目の乗降客が多いという、県央と島原半島を結ぶ玄関口であるということで認識をしております。また、本市を訪れる皆様の利便性の向上とか、おもてなしの心をあらわすためにも、また本市の観光物産の振興を図る上でも、駅前周辺には観光案内所と、特産品販売所の機能を持った施設が必要であると考えているところでございます。  この設置につきましては、平成26年の長崎国体、これを視野に入れながら、関係機関等と協議を行いながら、早急な設置の方向で検討をしていきたいと考えているところでございます。  なお、現在におきましては、駅舎の正面玄関、駅裏の西口ロータリーには主要観光施設の地図を配置した総合案内板を設置したり、駅の構内、待合室には観光パンフレットを設置しておりまして、活用いただいているというところでございます。  以上でございます。 18 ◯松永隆志君[ 277頁]  長崎国体とか、そういうものを視野にということですけれども、今現状を見ておりますと、あそこの島鉄のターミナルの下はあいているわけです。あいていて、通ってみると何もなくて、寂れたという感じが一層するわけです。  だから、ああいうところを利活用、例えばターミナルの2階だって、あいたスペースはあるように思います。バスターミナルの2階です。そういうところを活用して、先ほど言われた観光案内、それと観光案内が余り奥まって目立たないところというのはよくないですけれども、特に特産品販売とか、こういうものはぜひ急いでやってもらいたいと思います。なぜならば、新しい整備計画のもとで、当然こういうものをつくっていかれると思うのですけれども、リサーチが必要なのです。どういう品物が、例えばよそから来られるお客さんはどういうものを買っていくのか。そして、こっちから行く人はどういうものを買って、お土産に持っていくのか。そういうものを綿密にデータを集めていきながら、新しい駅舎なり、そういう施設整備のときに、生かしていくためには、絶対そういう事前のリサーチが必要だと思います。  そういう意味からも、今はないものですから、先ほど言ったような施設を利用してでも、前向きに早急に御検討いただきたいと思うのですけれども、その辺はいかがでしょうか。 19 ◯商工部長(才木雅人君)[ 278頁]  議員がおっしゃいますように、物産品販売は、やはりリサーチ、どういうものが売れ行きがいいのかとか、愛用されているのかという、そういうものが重要でございます。  また、きちんとした駅舎の中に設置する場合も、そういう情報が一番必要な部分だと思っております。  現在、諫早駅におり立って、三方を見渡してということで、いろいろ物件を水面下で物色をしているという部分がございます。先ほど島鉄ターミナルの1階と言われましたけれども、そこは、今ほかの方面で協議がされているという状況でございまして、そこら辺を今後ともどこにどう設置をしたらいいのか。やはり一番目につくことが肝要でございますので、そこら辺を視野に入れながら、考えていきたいと思っております。 20 ◯松永隆志君[ 278頁]  ぜひともその辺、詰められて、来年度の予算も決まってますので、その翌年度、平成23年度ぐらいまでにはめどを立てていただきたい。その前にできるならば、補正とか何とかいう話ならば、私もぜひとも賛成したいと思いますので、よろしくお願いします。  それと、市長のお話でも、この駅前というのは、長崎県でも第2番目に人の通行が多い。言ってみれば、諫早市民も一番集まってくる場所、通過していく場所と思っております。  そういうものからいきますと、諫早市の機能、例えばいろいろな申請とか手続や書類とかを、今回の議会でも夜間とか何かの期間の延長とか、いろいろなものがありましたけど、市民の利便性を考えていきますと、あそこのところの近辺にありますと、長崎への通勤とか、そういう方々の利便性というのは、格段に向上していくわけです。それが諫早に住む、そして長崎に通勤される方の、諫早居住というものをもっと進めていくことにもなろうかと思うのです。  そういう意味で、市役所の機能、そしてできれば出張所機能みたいなのはむずかしいでしょうけれども、期日前投票もできるぐらいの場所ならば、もっと投票率も上がるのではないかという気もしているぐらいです。  ですので、そういう市役所の出張所機能というものを、あそこに持っていくとか、そういうものも御検討いただけないものか、その辺についての御感想でも結構ですので、お答えいただきたいと思います。
    21 ◯生活環境部長(森 康則君)[ 278頁]  ただいま議員のほうからおっしゃられたさまざまな行政手段といいますか、行政サービスといいますか、そういったものを種々考えられたかと思います。  そういった行政サービスを行う出張所につきましては、駅周辺ということもあり、議員おっしゃいますように、一定の利用者数は見込まれるものと思いますが、どういったサービスが考えられるかということの検討、それをするために事務所の規模はどれくらい必要かとか、そういったさまざまな検討はしなければならないと思います。  他市の事例がどういうふうになっているか、長崎市あたりではメルカつきまち、人が集まる場所ということで、メルカつきまちあたりにそういった機能があるようでございますが、そういった他市の設置状況なども十分調査しながら研究していきたいと考えているところでございます。 22 ◯市長宮本明雄君)[ 278頁]  出張所というような、行政サービスですから、出張所ではなくてもいいのかと私は思っておりまして、例えば観光案内所で、そういう一定のサービスだけ受けられるとか、そういうことも考えられますので、それは今後の大きな課題だと思っております。  一つの出張所だけ出して、土日でも職員を配置してということになりますと、非常に経費がかさむということがありますので、複合的なもので、市民サービスが向上するようなものは考えられないかというようなことで、検討してみたいと、研究してみたいと思っております。  以上です。 23 ◯松永隆志君[ 278頁]  検討、研究してみたいという、これは前向きな言葉と受けとります。お役所言葉の検討とは違いまして、市長の本音としての検討研究ということで期待しております。  最後にバスターミナル、この問題について、御質問いたします。  特にバスターミナルの利用者というのは、市内の方があそこで乗りかえたり、どこかに行かれるときに市の周辺部から集まってこられるケースというのが多いように思います。  ちょっと私も御相談を受けて、あそこを朝見に行ったことがございます。朝なんか利用される方は、通勤通学ももちろんあるのですけれども、諫早総合病院の利用者というのが、おられるわけです。病院利用者ですから、どっちかと言うと高齢の方が多い。健康体ではないから病院に行くのです。ですので、健康体の方も病院に行きますけれども、一般的にそうです。そしてなおかつ見ておりましたら、あそこから病院までバスターミナルをおりられたら、タクシーに乗られるわけですが、大変危険な状況を目にするわけです。そして、場合によっては、タクシー乗り場まで歩いていくのも難儀しておられるようなお年寄りも見かけたことがございます。  駅のほうは、おりたらすぐ乗れる。しかし、ターミナルのほうは、タクシー乗り場が離れている。その辺をどうにか解決できないか、本当ならば、突っ切って、歩道でもつくればいいのですけど、それは構造的に難しいのならば、あそこには降車場はあると。そこは暗にタクシーを呼べるような、ボタンを押したらば、ランプがつくとか、改善すればいろいろできるのではないかと、そういう改善というものについては、何かお考えはございませんでしょうか。 24 ◯生活環境部長(森 康則君)[ 279頁]  バスターミナルの改善についてのお話でございますけれど、基本的にはその施設の所有者であるバス事業者の所管になるわけですが、今議員がおっしゃいますように、お年寄りの方にとっては、バスターミナルと隣接するタクシーベイ、あそこまで行くまでには、かなり大変であると、中を通っていかないといけないと。そういうふうな状況があります。  今議員がおっしゃいましたように、数年前から、バスターミナルの本明川のほうの出口、自動ドアを出たところに、タクシーの乗降場が設けてあります。そこは、設けてはあるのですけれども、バスターミナルの中というのは、多くのバスが出入りしますので、そこに常にタクシーがいるというのは難しいということで、電話で呼び出していただけますと、バスターミナルの中にタクシーが入ってこれるというふうに制度がなっているようでございます。  今議員がおっしゃいましたように、タクシーが欲しいと思っていらっしゃる方がボタンを押せば、そういうタクシーがすっと入ってくれるとか、そういった方法も検討できないかということは、実はバス事業者のほうにもお願いをして、そういった改善ができないかということは、今、御相談を申し上げているところでございます。  以上でございます。 25 ◯松永隆志君[ 279頁]  ありがとうございます。ぜひ、そこは県営バスになろうかと思いますので、県営バスのほうとも相談していただきたいと思います。  そして、やはりバスの利用というのは、交通弱者でなければわからない、車のある方とかでは気がつかないような、そういうところがあると思うのです。そして、それを改善できるところというのは、もっと積極的にアンテナを張りめぐらせてやっていただきたいという気がしております。  常々感じておりますのが、今の部長のご答弁は非常によかったのですけれども、あそこはバス管理者のものでございますからとか、あれは県の事業でございますから、あれは国の事業でございますというのが、通常のお役所対応ということになるわけです。自分の縄張り、持ち分をしっかりやっていくというのが、自分の仕事でしょうけれども、諫早市内であっていること、そして市民が難儀していることについては、市の職員の仕事だという、そういう意識をまず持っていただきたいと思います。  今言われた対応をしていただければ、全く問題ないし、市の職員に対する信頼というのも、もっと増していくのではないかと思います。  今回の議会で、例えば道路の件もございました。国の事業、県の事業であっても、諫早市内であることならば、積極的に県に言っていく、国にも物申す、そういう気風、体質というのを、諫早市役所も備えてほしいと。どちらかというと、諫早市というものは、そういう意味からいくと、ゆったりしている感じがいたします。ですので、その辺については、市内であっていることというのは、市の仕事なんだ。そういう認識で仕事に取り組んでいただければと思っております。  もちろん、市長はそういう気持ちで取り組んでおられると思いますので、その気持ちが部長に伝わり、そして職員の隅々まで伝わるような努力をお願いいたしまして、私の質問といたします。市長からその辺の決意がございましたら、最後に一言でも答えていただければと思います。  以上でございます。 26 ◯市長宮本明雄君)[ 280頁]  今、お励ましの言葉をいただきましてありがとうございます。諫早市というのは、諫早市民のためにあるという組織でございますので、そういうつもりで常々活動をしているつもりでおります。国とか県とか、それぞれ所管がございますけれども、その垣根も乗り越えて、諫早市民の要望、要求、希望を伝え、そしてそれを実現していただくような努力をする必要があるということで常々お願いをしているところでございます。  そういう意味では、議会の議員の皆様とかに、御協力を賜りながら、諫早市の住みよい安全なまちづくりのために、邁進をしていきたいと思っております。ありがとうございました。 27 ◯議長(並川和則君)[ 280頁]  一般質問を保留し、しばらく休憩いたします。                 午前10時53分 休憩                 午前11時10分 再開 28 ◯議長(並川和則君)[ 280頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  次に、北島守幸議員。 29 ◯北島守幸君[ 280頁]  おはようございます。諫栄クラブ、北島でございます。一般質問をさせていただきます。  きょうは、粉雪も舞い散っておりましたけども、今晴天になって、非常にすがすがしい感じの中で始めさせていただきます。本議場も10日前後過ごしておりますが、本舞台に立たせていただいて、非常にきれいだな、新しいなということで、心新たに質問をさせていただきたいと思います。  冒頭から幾つか申し上げますが、実は、新聞を見ますと、きょうは東京大空襲から65年という企画の新聞記事もございまして、当時は3月以降、大都会をずっと襲撃されて、とどのつまりが長崎の原爆ということで、終戦を迎えて半年、1年、2年ずっと戦災に明け暮れた六十数年前ではなかったかという記事でございました。  あわせて、きょうテレビを見ておりましたら、後ほど2番のテーマの中でも申し上げますけれども、私がいつも注目しております名古屋市議会の改革ということで、市長提案で、議員定数を75から38、現在でも3万人の人口当たり1人の議員という名古屋市を議員1人当たり人口6万人ぐらいにするという提案を出されたそうですから、諫早に当てはめれば、人口4,200人で1人の議員です。そういう同数字の当てはめはできないかと思います。今回私は、一問一答方式でやらせていただきますけれども、これも議会改革の第一手ということで、どんどんいろいろな改革があろうかと思います。うちも議会改革特別委員会で、議員定数にもどうせ触れられてこようかと思います。いろいろな議論は非常に結構かと思いますが、持論を言わせていただければ、最初に定数削減ありきではなくて、議会とは何たるか、議員とはどういった方向性のものかということを十分議論していただき、幸い、村川特別委員長におかれては、見識も深い方でございますので、その辺もいろいろ研究されて、当然私自身も当事者でございますけれども、まずは特別委員会でいろいろ吟味、審議していただきたいなと思います。朝から名古屋のテレビを見て、そういうふうに思いました。  2番のテーマは後ほど言いますけど、地域づくりで先進自治体ということで、非常に注目しております。毎回申し上げますけれども、名古屋市の場合は、110校ぐらいの市内校区の中で、1校区につき1億円、郷土地域づくりの、名前は違いますけど、独自の自治会運営をするというような試みをされているようで、注目しているのですけど、そういったものが朝からテレビであっておりました。  あわせて、昨日はグッドタイミングで、地元多良見町商工会で、著名な菊森先生の講座がございまして、いろいろな肩書きを持っておられます。長崎地域政策研究所常務理事兼調査研究部長とかいうもので、これは地元商工会では、定期的に、1年に1回ぐらいこの先生のお話を聞くのですけれども、今回のテーマでいえば、5番のアンテナショップのこととか、2番の地域づくりにも若干関係するような内容でした。きのうのきょうでございますので、まだ講座を聞いて十数時間、8時ごろまでありましたので、十三、四時間ですから、まだ頭の隅に幾つか残っております。私が10年前から考えておったことのように申し上げますけど、昨日知恵を受けておりますので、まだ2割、3割は頭の中に記憶がございますので、ちょうど私のテーマにもありましたので、質問させていただきたいと思います。  冒頭の話が長くなりましたけれども、一問一答方式で入りたいと思います。  1番、市長一年の所感というテーマで、1年近くの市長職において、感じられたことについてお述べいただきたいと思います。2番、周辺部において、疲弊度を実感されていらっしゃるかどうか。3番、子どもたちについて思うこと、これは非常に抽象的でございますが、子どもたちは元気でありますが、子どもたちが子どもらしさを発揮する環境づくりに努めておられるか。努めておられると思いますけれども、その辺の所感についてお述べいただきたいと思います。よろしくどうぞ。 30 ◯市長宮本明雄君)[ 281頁]  市長就任1年の所感というか、感想というか、そういうことだと思います。  私は、昨年4月の市長就任以来、生活密着宣言を基本に、市民の皆様の素直な御意見をお伺いし、市政に反映させるため、昨年10月には各地域におきまして、これは従来からやっておりましたけれども、まちづくり懇談会を開催いたしました。  また、市長のふれあい訪問というのも新たに昨年から実施しておりまして、そういう意味では、生活密着宣言の基本は、市民の皆様方の意見を聞くということだろうと私は思っておりまして、そういうつもりで活動をしているつもりでおります。  地方といいますか、各地域を回りまして、そこには伝統、文化、それからいろいろな課題、風習があるということも十分承知をし、いろいろなところに招かれることもありました。招かれないで行くこともあるのですけれども、地域の実情というのを肌で感じたいということで活動をしているつもりでおります。時間の許す限り、そういうことで地域を回ります。例えば、市の中心部と、地域のほうで何か時間が合致してあるというようなことも数多くございますけれども、どちらかというと、地域のほうを優先してやっているということでございます。  そういう中で、支所地域の活性化の必要性というものを感じておりまして、今年度から始めたいと思っております地域づくり協働事業というものを御提案しているというものでございます。平成21年度は検討経費ということで200万円ほど計上し、平成22年度から本格的にやらせていただきたいということで、今回予算をお願いしているところでございます。  これは、地域の方々に主体的に取り組んでいただきまして、成果が上がりますことを期待しております。みずからの地域はみずからでつくっていくという気概をぜひ持っていただいて、その気概が皆さんにはあられると私は感じましたので、こういう事業を立ち上げさせていただきたいと思います。  それから、諫早のビタミンプロジェクトというのを考えておりまして、これは具体的なものは議案質疑等で出てまいりましたけれども、市全体の活性化のために、資することができればというように思っているところでございます。  それから、子どもたちの関係でございますけれども、非常に子どもの数が減っております。私ども団塊の世代というのは、倍以上の人間が同じ年代でいたのですけれども、今はその半分を切るような形で、全国的な統計ではなっている。団塊の世代は大体1学年220~230万人いますけれども、今は105万人、昨年生まれた方はたしか105万人というニュースが流れたと思います。そういう意味では、少し諫早市は全体の平均よりも上回っておりますけれども、今たしか、合計特殊出生率が1.52ぐらいまで回復をしてきておりまして、そういう意味では、子どもを社会が育てるという、今度の子ども手当の概念もそうでございますけれども、そういうことは必要なのではないかと思っております。  企業誘致や交通網の整備などとともに、開発許可等に関する県からの権限移譲を含め、適切な土地利用のあり方などによりまして、定住人口の増加を図っていく必要があると思っておりまして、この開発許可、一定部分という制限はつきますけれども、開発許可の権限は県にあります。全部が県にあるということになりますと、自由な都市計画の御提案がなかなかしづらいというのがありまして、一定の部分は権限移譲ができないかということで、県のほうにも問い合わせをし、そのためにはどうすればいいかということを今研究をしているということでございます。これは今の都市計画法の範囲内でもやれるのではないかというふうに思っておりまして、ある意味、効果が上がるのではないかと思っております。そういう意味では打てる手は打っていくということでやっていきたいと思います。  子どもたちの健やかな成長は、大人の責務であります。保育所、学童保育、こどもの城、それから小児救急医療、乳幼児福祉医療の助成制度、学校の耐震化、教材の整備というふうにいろいろな手だてを、総合的に打ちながら、子育てがしやすい環境をつくり出していく、子育てするなら諫早というようなことで、やっていきたいと思っております。  この前の日曜日に、国道57号の長野町から宗方交差点が今度3月末に開通いたしますけれども、そのときに、花壇がありまして、そこに子どもたちが花を植えるという記念行事がありまして、私も子どもたちと一緒に植えました。非常に元気がいいです。そのときに、非常にうれしいお話を聞きました。お母さんの話です。子育て環境は諫早は恵まれていますと言われました。そうですか、いろいろな御意見も伺ってますけど、どうしてそう思われますかと聞いたら、諫早総合病院にありますこども準夜診療センターのこととか、子育ての相談とか、そういうものに非常に恵まれていますとおっしゃいましたので、それは一人の御意見だけしか聞いておりませんのでわかりませんけれども、そういうことで、子育て環境の整備に努めていきたいと思っております。  各地域を回りますと、集落と申しますか、いろいろな地域がありまして、そこはそこでまた一つの文化と伝統と、そして思いを持っておられるということは、痛切に感じております。そういう意味では、人口とかいうのは、すぐ結論が出る話ではございません。やはり、長い時間をかけながら、打てる手を打っていくことが必要なのではないかと感じております。  所感といいますと、非常に忙しいというのが事実でございます。 31 ◯北島守幸君[ 282頁]  どうもありがとうございます。確かにお忙しいと思います。本当にいつでしたか、多良見のカルタの大会、地元の議員ですらという言い方はおかしいですけども、失礼しておったような行事でも、はせ参じていただいたということで、後でお聞きしました。この間も、地域行事にも来られて、広うございますから、津々浦々、いろいろな行事に案内が来るものと思いますが、大いに回っておられるのは、非常に尊敬、いいことだなと思って、多忙を極めておられることかと思います。  1月においては、私が総務文教ということで、起工式みたいなのが続けざまにありました。夜は商工会とかほかのいろいろな関係の新年会で、昼夜会って、あなたとよく会うねと言われたのを覚えてます。それくらい、本当に、私も体は一つ、市長も体は一つなのだけれども、津々浦々回られて、健闘しておられるということで、大いに今後もその体調をはかりながら、回っていただきたいと思います。おわかりのとおり、行って肌で感じるというのは、全然違いますから、いろいろな人のお話もフランクに聞いていただければと思うところでございます。  そういう中で、一つだけ、これは言葉じりというか、文章をとらえて申しわけないけど、この市政運営についての所信の中で、活力ある商工業の中で、一つ気になりましたのは、この周辺部の疲弊ということにひっかけて申し上げますが、ここにありますのは、コンパクトでにぎわいのある中心市街地のほう、旧市庁舎跡地云々ということの2行で終わっているのですが、この中にぜひというか、言葉として、周辺部における商店街あるいは商工業の云々という言葉が欲しかったなという思いがありますが、その点についてお願いします。 32 ◯市長宮本明雄君)[ 282頁]  1市5町で合併をいたしましたので、旧諫早市もそうですけれども、例えば西諫早の中心部に商店街があってみたりとか、駅前の商店街と中央商店街と、そしてまた幸町のほうの商店街というふうにあります。  そして、各地域、多良見ですと多良見国道沿いとか、駅から国道に関するところがもともとの商店街ということだったですけれども、店舗は今国道沿いに進出しているものが非常に多いというようなことでございまして、森山にしても、小長井にしても、高来にしても、飯盛にしても、そういう商店街を形成しているということでございます。  その施政方針に述べておりますのは、中心市街地の活性化のことでございまして、コンパクトシティにのっとって、そういう計画をつくりますということで活動されている皆様方に対してのことでございまして、当然ながら、周辺部といったら、語弊があるかもしれませんけれども、それぞれに生活に密着した商店街もございますし、それぞれに営業の拠点とされているような商店街もあると思います。特に多良見地域におきましては、駅前、それから国道沿いに大きな諫早の代表するような営業所なり事務所なり、そして店舗なりがあるというようなことでございまして、当然ながら、商業の振興というのは、市全域としてやられるべきであろうと思っております。  商店街の機能の中にもいろいろありまして、日常生活に密着した部分と、ほかの地域からでも、周辺部からでも、その店舗にぜひ行きたいというような商店街等あると私は思っておりまして、そういう意味では、多良見は両方の機能を十分に備えているのかなと思います。  そのほかの森山とか高来とか飯盛とかにしても、それぞれでそれぞれの機能を持った商店がたくさんあるのではないかと思いまして、そういう意味では、地域の振興を図ることによって、商店街が活性化していくと。そしてまた、いろいろなイベントをやっていただいています。夏祭りは多良見でいきますと、駅前の商店街を中心にされていますし、あのスポンサーといいますか、協賛事業所の数を見ますと、とても中心市街地は負けているというような気もいたしますので、そういう意味での思いというのは、非常に深いということを感じ取っているということでございます。 33 ◯北島守幸君[ 283頁]  懇切丁寧な御説明ありがとうございます。  続いては、昨日、私感心して聞いておりましたけど、教育長の子どものことのお話の中で、真津山小学校のお話が村川議員に対する答弁でしたか、ありました。壇上の議長、私、松岡議員は、先般、1月でございましたか、給食をいただきに真津山小学校に参りまして、非常にどこの子どももそうでしょうけど、活発で、いい雰囲気でございました。  さらに感激いたしましたのは、その後に写真とか学校の様子とか資料を一式校長先生に送っていただきまして、ついこの間のことでございました。私は多良見町喜々津のほうの学校で、隣接といえば隣接なのですけど、案外全く違う空間、違う雰囲気の学校で、特色があるなという思いの中で、きのう、答弁を教育長がなされた。ああいうふうに、学校間でいろいろな特色を出す。きのうも申されていましたけれども、防犯の意味がいろいろなひどい事件の後を受けて、少し強かったのをもう少し地域に開かれた学校にするべきであるし、学校の特徴を出すべきであるという教育長の答弁、そのとおりだと思いますので、ここは28校小学校ございます。そういう中で、ぜひこの子どもたちの今後に展望が開けるような学校づくりをしていただきたいなと、そういうことを相努めておられると思いますが、一言だけ所感といいますか、お考えをいただければと思います。 34 ◯教育長(平野 博君)[ 283頁]  市長の施策も子どもの育成という部分については、大人の責務ということと、子どもは諫早市の将来を背負うという意味では、子どもに対する施策を市長も一生懸命されております。  そういう意味で、私どもは学校の現場を預かっているという意味では、それにこたえるような子どもを育てる環境の中で、地域の思いのとおりの子どもの育成ということに力を注がなければならないというふうに思っております。  当然ながら、地域と子どもという部分は、密接に関連すると思っておりますので、地域の元気はやはり子どもの元気が源になっていると思っております。そういう意味では、私も一生懸命頑張っていきたいと思っております。 35 ◯北島守幸君[283頁]  ひとつよろしくお願いします。これは今回テーマではございませんが、きのう同僚議員から新聞のコピーをいただきましたけれども、どうしても進学や就職で市外に出て、そのまま地元に戻ってこないというのが、人口減少の一つの大きな要因であると。突き詰めていえば、働く場がなければ、戻ってこようにもこれないということがあります。これは今回テーマではありませんけれども、ここも十分に御承知のことであるし、努力されている継続中のことでもありますが、そこも含めて、子どもたちのずっと、一生子どもではないわけですけども、赤ちゃんで生まれて、子どもになって、大人になったその延長線上の子どもという意味での子どもの環境というのを十分に配慮していただきたいということで、1番のテーマを一応終了させていただきます。  続きまして、2番、地域づくり協議会委員が夢を膨らませる環境は整っているか。協議会スタンバイの時節において、委員の活発な意見に答え得るシステムをつくり上げておられるかということで御質問させていただきます。 36 ◯企画振興部長(堀口 忠君)[ 284頁]  地域づくり協議会についてのお尋ねでございます。  この地域づくり協議会と申しますのは、地域住民の方々の声を反映していただくという目的がございます。それとメンバーは、地域の実情を熟知された各種団体の方、それに合わせまして、一部の地域でございますけども、公募委員という形式で運営をされております。  それから、事業内容、予算配分等につきましては、この地域づくり協議会の中でお願いをしたいということで、地域住民のみずからが自分たちの地域をよりよくしていこうということで、積極的に参加、関与をしていただければというように思っております。  ちなみに協働と北島議員もよくおっしゃいます。これまでも何回か質問をいただいています。ちょっと協働というのを調べてみましたら、2つのことがございまして、単純に協働といいますのは、同じ目的のために、協力して働くというのが一つございました。それから、協働型社会というのがございまして、行政と住民が対等の立場で協力し合い、地域づくりを担う社会と。私どもが目指しておりますのは、今申しました後者の協働型社会ではないかというように考えております。  それと、これは1日の新聞記事、市民の自治ということで、今お尋ねのことに例が示されておりました。まず一つは大阪市の例でございました。それからもう一つは千葉県の市川市、それから千葉県の我孫子市というケースも記載されておりまして、最後のまとめといたしまして、「民間が市役所の単なる下請になったのでは意味がない。行政サービスは画一的になりがちだ。地域のニーズをきめ細かくつかんだ新しいサービスの形をつくり出したい」ということで、最後に、「口を出す、汗もかく」というような言葉でまとめられておりました。  私どもは、先ほどお尋ねがございました地域づくり協議会につきましては、逆に市はといいますと、口は出さない、ただし、人と金は出すというような考え方でいきたいというように思っております。 37 ◯北島守幸君[ 284頁]  このテーマは、部長もまたかというぐらい、私は毎回持ち出しておるテーマなわけです。それは先ほど市長もお答えいただいたけれども、地域においてこういう一つの独自の歩みの中で、ぜひまちづくりをやってほしいという思いがありますし、一つは、冒頭言いましたけど、名古屋で打ち出している方式も参考というか、私の中では興味あるテーマとして参考にしながらやっているわけです。かつて、ここ一、二年は大分語られなくなりましたけれども、地域審議会において、特に旧5町は、地域審議会に何でもかんでもというところで、持ち込むというか、そこに話を持っていけば、何とかなるというのが、合併時に盛んにあって、当局からしたら、それは違うのだということだったわけですけど、非常に夢が大きかったわけです。何でもそこに行って、言えば小さな一つの枠がない、旧町議会みたいな形で審議会でいろいろ議論すれば、細々したことは決まるということがあって、合併に行き着いて、我々の勘違いといえば勘違いで来ていたのだけれども、そういうものがあったものですから、地域審議会はこういうものであるということがやっと4年、5年たって、わかってまいりました。  その中で、昨年から市長肝いりでこの協議会ができたわけでございますので、ここがチャンスだと、名前を考えた旧町議会ではないけど、そういう祭りやいろいろなまちおこしのところは、こっち側に持っていけると。そのための委員も選ぶということで、3カ月おきに私も質問させていただいておりますし、前回も申し上げましたけれども、委員に立候補したらどうだということも何人かに申し上げたけども、それぞれの事情があって、今回、またこの人なんか、案外この委員に入っているのではないかと聞きますと、やっぱり当局もちゃんと見るところは見られていて、入っておられます。私が何人か御指名ありましたかというたら、入っていると、この委員に入っているということで、今夢を膨らませて、ちょうど研修の時期なのです、たしか、北九州かどこか研修に行かれるというふうなことで、次はいよいよいろいろな発案があろうかと思います。その中で、今回の予算ですけれども、トータルで3,200万円という予算。私としては、3,200万円よりもうちょっとという気はありますけれども、それはそれとして、いろいろな夢を一つの枠に各委員が提案されると思いますので、それはテーマではないとか、それは枠外ですということを、決しておっしゃらないように。いい、これもいいと、お金のことは言うなというぐらいに、私が市長にかけあうというぐらい持っていただきたいなというふうに、私もこの地域づくり協議会には夢を膨らませておりますので、どうぞ部長、御答弁をお願いします。 38 ◯企画振興部長(堀口 忠君)[ 285頁]  予算のことは心配するな、私はそこまで太っ腹ではございませんで、何せ査定がございまして、最終的には議会の皆さん方から御承認いただくということでございます。もし記載が可能であれば、予算書に数字でなくて、無限大の数字を入れて、御承認をいただきますならば、そのようなことも言えるのではないかというように思いますけれども、まず初年度でございますので、先ほど議員がおっしゃいます3,200万円の中で、それぞれ汗出し、知恵出しをしていただいて、ある意味では、地域間の競争にもなろうかと思います。そういう地域、やる気のある地域にはまたさらに新たな事業が拡大されてといいましょうか、新規に展開されてまいりましょうから、またその時点で考えてまいりたいと。とにかく、平成22年度は、今回お願いしております3,200万円の中で、それぞれに知恵を出し合って、地域間の競争をしていただいて、よそに負けない地域づくりをしていただければと願っているところでございます。 39 ◯北島守幸君[ 285頁]  もう視察も、企画振興部長とも参りましたし、重々、毎度申し上げているし、気持ちは十分おわかりかと思いますけれども、とにかく、おのおの郷土づくりの地域づくり協議会の委員になられた方は、ある面で一つ一つの造詣が深い、いろいろな分野から選ばれておられると思いますので、我々よりももっと一つの分野においては、突っ込んだ、専門的で、なおかつそこまではというぐらいのテーマや意見も出てこようかと思います。先ほどから繰り返しますけれども、それはだめ、それは枠外であるとか、それはこのテーマにはちょっと外れているということは、少なくとも、この1年は、平成22年度は、おっしゃらないで、大きく包んでいただいて、それこそ、競争でも何でもいいですから、まちが発展すれば、大いにいいことですから、その辺も含んで、部長を先頭にやっていただきたいと思います。もちろん、一番バックには、市長がおられて、やられるわけですから、その辺も含めてお願いしたいと思います。  次に、3番、AEDにおける設置施設の実働部隊、責任者は十分にシステムができているか。  これは、御案内のとおり、昨年の決算審査特別委員会の折に、AEDは過去、山口喜久雄議員とか、中野議員とかが盛んに言われて、当局もそれに呼応されて、各箇所に配置はされておりますけれども、実際にAEDを置いている場所においての責任者なり実働システムなり、現実は救命機器、命を守る機械ですから、その辺のシステムなり責任が非常にあいまいもことしておったような印象を決算審査特別委員会の折に受けましたので、質問に上げさせていただいております。その点について、お答えをお願いします。 40 ◯健康福祉部長(本田善志郎君)[ 285頁]  AEDの設置についてでございます。
     現在、89台を施設に常設させていただいて、8台を貸し出し用として合わせまして、97台を配備をいたしております。  管理につきましては、各施設ごとに管理責任者及び現場管理者を定め、常に良好な状態で使用ができるように、日常管理を行い、健康福祉センター及び教育総務課において、点検表の取りまとめ、それから管理台帳を作成し、維持管理を行っております。  日々の点検表につきましては、こういうものを日々点検できるように、各施設に配付いたして、点検をしているところでございます。(表を示す)  また、AEDの設置施設につきましては、使用できる職員等を配置するため、これまで救命講習会を消防署の協力を得て開催し、343名が受講しております。平成22年度におきましても、4月に講習会を計画しているところでございます。  今後におきましても、AEDの適切な管理を行うとともに、市民の皆さんに設置等について周知を図り、市民の安全安心の確保に努めてまいりたいと考えております。 41 ◯北島守幸君[285頁]  ひとつよろしくお願いいします。あくまでもこういう器具は、一生使わないほうが一番いいわけですけれども、やはりいざとなって、使うにあたって、どたばたというか、私も何年か前に、数時間の講座というか、講義と実務を受けましたけれども、現実、今となって、どれをどうしたのかなぐらいの記憶しかありませんので、繰り返し責任者がいて、こうしたらああしたらと、消防などでもそうでしょうけれども、いろいろな動き、一つの動きを身につけないと、実際はいい器具が機能しないということになろうかと思います。とにかく命を守る機器として備えてありますので、当局においては、その責任とシステムにおいて、十分な管理等をお願いしたいと思います。  次に、旧多良見クリーンセンターの利活用ができないかということで御質問させていただきます。 42 ◯生活環境部長(森 康則君)[ 286頁]  多良見クリーンセンターの利活用についての御質問でございますが、以前にものぞみ公園との一体化や、環境教育などへの活用、また管理棟は地域で利用できないかなど、御提案や御意見がなされている経過もございます。  ただ、多良見クリーンセンターは、ごみ焼却施設という特殊な施設でもございますので、施設の一部を活用するにいたしましても、解体するにいたしましても、十分な環境調査が必要であると考えております。  施設の解体となりますと、多額の費用が必要となります。例えば、多良見クリーンセンターと同程度でございました県央広域圏西部地区塵芥処理一部事務組合の焼却施設、これの解体費用が、約1億2,000万円かかっております。  このようなことから、国・県の補助制度を活用したいと考えておりますけども、国の補助制度では、解体後の利用が廃棄物関連施設として再整備するものに限られているということ。それ以外では補助の対象とならないということでございますものですから、国・県に対しまして、施設の解体のみでも補助の対象となるように、新たな制度創設というのを要望しているところでございます。  諫早には、これ以外にも、あと2つ、合計3つの休止している焼却施設がございまして、いずれの施設もその解体整備や利活用につきましては、地元の御意見などもお聞きしながら、検討してまいりたいと思っているところでございます。  以上でございます。 43 ◯北島守幸君[ 286頁]  今のに関連しますけども、いましばらくはできないということですか。 44 ◯生活環境部長(森 康則君)[ 286頁]  今の建物、実は平成6年にできたものですから、平成17年に一度とめて、電気、水道、ガス、全部もう切っているのです。それを使うにしましても、新たに電気、水道、ガス等の設備改修とか、あるいは消防設備、それから浄化槽の汚水処理施設の改修とか、そういったいろいろなものがかかってまいります。また、そこの施設の、先ほど申しました環境調査、これにつきましても、1カ所の検査をするに50万円ぐらいかかるそうですけれども、何カ所か検査をしなければいけないので、それにかかる費用というのもまた出てきます。そういったことも考えますと、コスト面も含めて検討する必要があるのではないかと考えているところでございます。 45 ◯北島守幸君[ 286頁]  これは、直接クリーンセンターの機能とは関係ないですけども、しゃれた煙突なんかも、当時公募して、いいしゃれたデザインで、飛行機からもよく見えて、それはクリーンセンターの機能からすれば、全く関係ないことでありますけども、平成4年くらいから始まって、上ののぞみ公園のところと2つ、当時の議会で、特別委員会を設置してやった思い出、そういう感情的なことで言えば思い出もあります。無用の長物でずっと過ごしているなという思いがありますので、駐車場もある程度スペースがありますし、管理棟、炉ではないほうは、十分使えるのかという、素人感覚で見ていますし、そういう問い合わせも、たしかにあっていると思います。直接なり、間接なりあっていると思いますので、ぜひ何かの機会には、全く別の側面でもいいですから、稼働できたらという思いで、質問させていただいております。当局におかれては、その辺も含んでよろしくお願いしたいと思います。  次に、5番、福岡に設置されるアンテナショップについて。  長崎、佐世保、雲仙各市で共同設置されるアンテナショップについて、当局のお考えをお聞きいたします。 46 ◯商工部長(才木雅人君)[ 286頁]  長崎市、佐世保市、雲仙市の3市で協議会を組織されまして、福岡市に開設されるアンテナショップについてでございますけども、この3市におきましては、特産品の販路拡大、観光情報の発信、顧客ニーズを把握する拠点として、本年平成22年の10月にオープンという予定で現在準備を進められるということで聞いております。  このアンテナショップの計画につきましては、本市にも早い時期から、長崎市のほうから説明を受けたという経緯がございますが、その時点といいますか、費用対効果について、いろいろ検証したということと、その中で、不明確要素が大きいということから、今回の参画は見送ることにしているところでございます。  参加等につきましては、福岡市に設置されるアンテナショップの中に、催事場というイベント広場的なところもございまして、そこの利用は可能ですというお言葉もいただいておりますので、常設というわけにはいきませんけれども、ショップの動向等を見きわめながら、期間を限定して、諫早市のPRをすることも一つの方法かなということで検討しているという状況でございます。 47 ◯北島守幸君[ 287頁]  ぜひ、私は、積極的に最初から参加したらどうかという趣旨で質問はしたのですけれども、冒頭申しました、昨日の菊森先生が提案者だそうでして、もともとの発起人の一人だそうです。菊森先生に、私がきのう質問したら、それは諫早もおくれてはいかんと言われるかなと思ったら、そうでなくて、長崎、佐世保、雲仙と諫早、大村はちょっと側面が違うからということで、私はあらっと思ったのですけども、そういうふうで、ちょっと勢いがなくなったのですけど。観光というのを全面にとらえた3市の状況を見ながら、諫早、大村あたり、大村は別に我々がとやかく言う筋合いではないけど、諫早も考えていいのではないかと自分は思っているということで、きのうのきょうなので、そういうことで、先生の受け売りですが、当局のほうが見識が高かったということなのかなと思いますけれども、福岡市は120キロメートルぐらいのところで遠隔地といえば遠隔地ですが、そこの中でいろいろな諫早市売りができるということで、どうかなということで、今の答弁でございました。  後先になりますけれども、きのうも配られたのですけど、パンフレットなども、今度いろいろなところに配置していただくということで、前向きに諫早市売りができているところをありがたく思うし、私の意に沿うというと言葉が悪いですけど、そういう方向で当局も考えておられると思います。その点はありがたいと思いますが、このアンテナショップにおいても、ぜひ次の機会には、まず職員さんが見学、研修をされた後は、第二陣でも結構ですから、検討していただいて、諫早売りをしていただきたいと思います。その点について伺います。 48 ◯商工部長(才木雅人君)[ 287頁]  先ほど申しましたけども、議員が前回も御質問されました、高速道路での情報提供等利活用のお話がございました。今回の予算の中で、いわゆるサービスエリアにパンフレットとポスターを置こうというようなこともやる計画でしておりまして、予算等のお願いもしているところでございますけれども、そういうふうに、あらゆる面といいますか、あらゆる方向からの場面を想定しながら、観光情報の発信等々に今後とも努めていきたいと思います。  また、当然、10月にオープンいたしますれば、見学、視察等をやりまして、動向を見きわめながら、今後は考えていきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 49 ◯北島守幸君[ 287頁]  ひとつよろしくお願いします。  続いて、久山港からの海運について。  定期船便の計画があったかと思いますが、その後どうなりましたでしょうか、御質問させていただきます。 50 ◯生活環境部長(森 康則君)[ 287頁]  久山港から長崎空港への旅客船の就航についてでございますが、実は平成21年4月、昨年の4月から運行を予定されてはおりました、確かに。ところが、その就航を計画されていた海運会社のほうにお尋ねをいたしましたところ、実は景気低迷等の影響で、当初利用を見込んでいたビジネス需要が大きく落ち込んでいることもあり、現時点では採算性が厳しいと見込まれることから、計画を凍結したと。今後の景気動向等を見ながら、考えていきたいということでございましたので、そのとおり御報告いたします。  以上でございます。 51 ◯北島守幸君[ 287頁]  なかなか営利というか、要するに乗るお客さんがいないことが見込まれるということが前提にあろうかと思います。久山港では今度は野球場の話も現実になりつつあろうかと思いますし、貝津のほうにもいろいろな開発で人口増、商店、企業、そういういい話もありますし、西諫早から多良見にかけては私の頭の中に一体としてあるのでこの船便のことを出したのですけれども、まちづくりの大きな絵の中に、一つ海のラインもあろうかと思いますので、積極的にそういう方向も耳目を開いておっていただきたいと思っております。今の点はそこで終了します。  7番、平和都市諫早宣言の理念を広める取り組みとありますが、新年度においての新たな取り組みがございますか。その点をお尋ねします。 52 ◯企画振興部長(堀口 忠君)[ 288頁]  平和都市諫早宣言に対する新たな取り組みはということでございますけれども、先月、2月から平和の取り組み、それから被爆体験者の手記などをホームページで掲載しております。  また、新年度からは被爆者、それから戦争体験者の方々の聞き取り調査をしたいと。あわせまして、これをデータ化して、ホームページにも掲載していきたいというように思っております。  それと、小さい取り組みではございますけれども、平成20年3月、高城公園のところに、被爆クスノキ二世を植えております。そのすぐ隣側になりますけども、今月の14日、被爆ザクロ三世という木を長崎市の方からいただいておりますので、植樹したいと、これは市民の方々に呼びかけておりますし、市報でも掲載をさせていただきました。何名かの方の参加をいただいて、植樹をしたいということでございます。もしほかの議員の方も含めまして、時間がおありでしたら、ぜひ御参加いただきたいと思います。  それから、この被爆平和につきましては、公明党を代表されての松岡議員に市長から申したと思いますけども、平和というのには、地道な取り組みが必要ではないかというようなことで、小さいことから取り組みまして、次世代に継承していきたいというふうに思っております。 53 ◯北島守幸君[ 288頁]  とにかく、大げさにいえばこれも私の人生のテーマの一つとして、持っておりますので、当局におかれても、十分その辺、御認識のもとに、いろいろ施策を打っていただいている。新たにも、今御説明のとおりかと思います。ぜひ、平和都市諫早ということで、内外にその確たる位置を築かれて、子どもたちのために奮闘、努力をお願いいたしまして、今回の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 54 ◯議長(並川和則君)[ 288頁]  一般質問を保留し、午後1時まで休憩いたします。                 午後0時2分 休憩                 午後1時   再開 55 ◯議長(並川和則君)[ 288頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  次に、笠井良三議員。 56 ◯笠井良三君[ 288頁]  17番、新生クラブ、笠井でございます。今回の一般質問は一問一答方式ということで取り組んでまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。  1番目、干拓資源と河川敷等の利活用についてということであります。  まず最初に、今年度も2月7日、高来地区拓生会の主催によりまして諫早湾干拓地・本明川クリーン作戦が実施されました。早朝から宮本市長を初め、国・県・市関係職員や市民の皆さん、あわせて2,000名が参加をして実施されました。このように拓生会の会長より御報告がなされております。この広大な干拓資源の管理と環境美化、水質保全については、国、県、市の永遠の責務であり、今後も続けていかなければならないと思っております。  このような中、民主党政権下では、排水門開放に向け早急に検討したいというようなことを言われております。このことは、私たち諫早市民にとってとんでもないことだと思っております。けさの新聞によりますと、数カ月後にはと、数カ月をもって、というような軌道修正がされたようでございますけど。  そういった中で、この干拓に関しましては、平成14年に開門調査は実施されております。結果は、既にメディアにも発表がなされているように、有明海漁場に対してこの干拓事業が直接的には関係はないとされているところであります。前回の調査では、調整池の生物が全死の状態で、悪臭と漁場に与えた悪影響は多大であったということで、私たちの記憶に新しいところであります。  政権がかわったからといって、このようなことを繰り返すことは、日本国の恥ではないでしょうか。市民感情としても、とても許せません。県民や全国民の方々は、このような状況はわからず、開門賛成を叫んでおられますが、私たちは皆さん方の御理解を求めていきたいものだと思っております。ここは、宮本市長と中村新知事ががっちりとスクラムを組み、開門即止に向けて力いっぱい頑張っていただきたい、このように思っております。私たち諫早湾干拓排水門開門反対議員の会の31名も応援しておりますので、どうか頑張っていただきたいと、このように思います。  以上を申し上げ、質問に入ります。  第1項目め、干拓資源総合的活用推進プロジェクトのこれまでの取り組みと今後の取り組みはということでございます。2年前にプロジェクトを立ち上げていただきまして、いろいろと協議がなされているものと思っております。市民の声や市の考え方をお伺いいたします。  2番目、国、県、市の具体的な計画はないのかということでございます。最近見ておりますと、国土交通省は調整池内のしゅんせつ土を深海地区へ搬入されております。こういった工事がなされているようでありますが、その目的は何なのか、お伺いいたします。  3番目、やはりこの干陸地を見ましたときに、利活用の問題の一つとして、道路公園としての拠点づくりというものを整備する考えは諫早市としてないのか、お伺いいたします。  以上、主質問といたしまして、再度、再質問いたします。 57 ◯市長宮本明雄君)[ 289頁]  干拓資源の利活用ということで御答弁を申し上げます。  冒頭に諫早湾干拓の全体について触れられましたけれども、私は従来から、今度の赤松農林水産大臣の発言がある前から言っておりますのは、市民の安全・安心、そして生活が脅かされるような形での開門というものは絶対的に反対をいたしますと申しております。アセスメントについては、しっかりアセスメントをやっていただいて、諫早湾だけではなくて、有明海全体のアセスメントをやっていただきたいということを申し上げております。これは農林水産省にも、そして九州農政局にもそのように申し上げておりまして、裁判で争われているのとは別といたしまして、有明海全体に与えている影響について調査をしてくださいということで申し上げているつもりでおります。  そういう意味におきまして、2月の知事選挙以降、ちょっと急展開が起こっておりますけれども、それはそれとしながら、私ども諫早市民の主張を繰り広げていきたいと、そのためには県とタッグといいますか、連携をしながらやっていく必要があるということで、そういう活動をしていきたいと、機会あるごとにそういう訴えをしていきたいと思っております。  ある意味、アセスメントをしないで常時の開門というのは暴挙ではなかろうかなという思いもありまして、しっかりとその影響等を勘案をし、検証をして、あけられるのか、あけられないのか、私はあけられないと思っていますけれども、そういう意味でアセスメントをしっかりやっていただきたいと。しかも、諫早湾だけではなくて、有明海全体のアセスメントをやっていただきたいと私は思っております。  それでは、自然干陸地のことについて御答弁を申し上げます。  干陸地でございますけれども、調整池の水位をマイナス1メートルに保ったことでつくり出された土地でございます。その面積は森山町側、吾妻町側が約160ヘクタール、そして中央干拓地の前が約230ヘクタール、高来町側が約210ヘクタール、全体で600ヘクタール程度でございまして、膨大な土地でございます。この利活用というのは諫早市の発展にも大きく影響してくると。ゴルフ場でいうと、5つか6つぐらいができるような土地というようなことを聞いておりまして、干陸地、農地の面積から比較いたしましても、それに匹敵するような大きさの土地ということになります。  調整池が平成20年4月に一級河川の本明川として指定されたことに伴いまして、正式な呼び名は、今までは干陸地と通称言っておりますけれども、今の正式な呼び名は河川敷ということになっているようでございます。そのうち高来町側が国土交通省の管理、中央干拓地前と旧森山町、旧吾妻町側が長崎県の管理区域というふうになっております。市といたしましては、この河川敷を含めまして堤防道路や調整池などを干拓資源というふうに位置づけまして、近隣のレクリエーション、観光施設などとの観光ルートを含め、総合的な利活用を検討するということにしております。  その活用状況としては、堤防道路の中央部や、中央干拓地の前面堤防には、駐車場とか、トイレとか、休憩施設などが完成をし、観光客などに利用されているという状況でございます。森山町側の河川敷につきましては、畜産の牧草地としての活用が県の畜産課で進められております。中央干拓地の前面ですね、一番広いのですけれども、そこは現在のところビオトープ、自然のまま残して鳥たちの憩いの場にしようというようなことで、自然や野鳥の観察地として利用をされているという状況でございます。高来町側が、国土交通省によりまして、河川の管理用通路として、車が通行できるように整備が進められていると。そして、堤防とかのり面の補修なども工事が行われているという状況でございます。また、畜産関係の牧草地としての活用も進められているということです。  いずれにいたしましても、河川敷の活用は、害虫等の発生を防止することや、地域の活性化につながることから、関係機関とも連携をしまして進めてまいりたいと思います。  冒頭、先日、2月7日だったですか、ごみの回収といいますか、非常に多くの方に参加をいただきました。2,000名を超えるとかいう話もありましたし、1カ所に集結できなくて、4カ所ばらばらに集結をして、そして、それぞれの地域の清掃といいますか、ごみの回収を行ったということでございます。聞きますと、一番最初に回収作業をしたときには、もっとごみが多かったということを聞きまして、そのときは冷蔵庫とか、テレビとか、たくさん出てきましたよというようなお話もありました。今回は、そういう大型のごみもございましたけれども、その量は以前と比べると随分減っているということでおっしゃっていただきましたので、そういう意味では、環境の美化に今後も粘り強く努めていく必要があると思います。  ごみを出すのも自分たちです。道路とかにポイ捨てをいたしますと、それは河川を経由して、本明川を経由して、そして調整池に流れ込んでいくというようなことになりますものですから、ぜひその辺の、上流部から下流部までの諫早の母なる川は本明川でございますし、干拓地も私たちが愛情を持って管理するということが必要なのではないかなと思っております。そういう意味では、地域の回収活動というものに敬意を表しますとともに、非常にありがたいなと思っているところでございます。  以上でございます。 58 ◯農林水産部長(森永隆彰君)[ 290頁]  それでは、私のほうから、プロジェクトチーム、それと国、県の具体的な計画について御答弁を申し上げたいと思います。  まず、プロジェクトチームにつきましては、地域の13団体のほかに、国、県、市が入りまして、それぞれ検討を進めてきているところでございます。今までなかなか具体的な構想までは行けなかったという部分でございますけれども、ようやく、先ほど市長の答弁の中にもありましたように、国においては、河川敷への進入路のゾーン、それから管理用道路のゾーンというのが決定をされました。それから、県におきましては、牧草採草、草牧地のゾーンをどこにするかというのが決定をされ、またビオトープなどのゾーンやそのままに残しておく水辺空間をどうするかというゾーニングがようやくできてきたということです。市といたしましても、プロジェクトチームの中で、ではゾーニングをということで、まず高来町の金崎地先の広場ゾーンというのが一つ、それから黒崎地先の河川敷、これは高来町の運動公園、ここを中心とするゾーニング、それと深海地先の河川敷、ここはコスモスを今植えられているところのゾーン、その3つの中でゾーニングをしながら今後具体的に決定をしていこうということを、最終的にプロジェクトチームの中で方向性を決めていただいたところでございます。  そういうことで、今後はどうするかということになりますけれども、今まで、例えば旧高来町におきましては高来町干陸地利用計画というのが出てきております。それから、旧諫早市議会におきましても諫早湾干拓利活用調査研究特別委員会の報告というのも出ております。それから、諫早湾干拓地資源等利活用検討協議会というところでは諫早湾の干陸地資源等利活用構想という計画もあります。それと、魅力ある地域づくり推進協議会、これは高来町でできていた協議会でございますけれども、干潟のレインボーパーク整備構想というのができておりまして、またNPO法人拓生会のほうでは干陸ふれあいパーク整備構想という、こういう多くの構想が今までできておりますので、そういう構想等を、計画等を参考にしながら、具体的な方向へと事務を進めてまいりたいと思っているところでございます。 59 ◯土木部長(冨松静夫君)[ 291頁]  まず初めに、国、県、市の具体的な計画はないのかとの御質問でございますけど、国土交通省が管理をしております河川区域におきましては、現在、巡視用の管理用道路及び堤防の補強盛り土、河川敷の整正等の整備が行われております。  御質問の深海地区につきましては、管理用道路の整備が行われておりますが、この工事につきましては、本明川のしゅんせつ土を利用して整備をされておりまして、今回の事業によりまして、国道と挟まれた箇所に約3,400平方メートルの広場が新たにできることになります。この用途としましては、水防備蓄の敷地として利用する予定であると聞いております。  また、道路公園として整備する考えはないのかとの御質問でございますけど、これにつきましては、干拓資源の総合的活用推進プロジェクトチームの利活用の検討を踏まえた上で、河川管理上の課題を整理する必要もございますので、今後の検討課題と考えております。  以上です。 60 ◯笠井良三君[ 291頁]  どうも答弁ありがとうございました。  市長のほうから冒頭、排水門開放についての決意のほうも聞かせていただきました。このことについては、また後もってちょっとお話しをさせていただきたいと思いますが、このプロジェクトの取り組み、ひとつ市民からどのような声が、意見が出されているのかなというのをちょっとお伺いしたいなと思ったのですが、いかがでしょうか、部長。 61 ◯農林水産部長(森永隆彰君)[ 291頁]  13団体に、それぞれ入っていただいておりますけれども、やはり一番大きいというのは、地域の活性化のために活用すればどうかというようなことで、直売所とか、道の駅とかいう意見等が出ているところでございます。 62 ◯笠井良三君[ 291頁]  本当に広い広いところでございますので、なかなか具体的にここをこう利用するというのは難しいものだと思っております。しかしながら、ある程度、場所を決めて、ゾーンを決めて決定をしていただいているということについては一定の評価ができるであろうと、このように思います。今後とも、やはり管理等についても必要でありますので、取り組んでいただきたいと、このように思います。
     市民の意見としては、やはり販売所というものが一つの拠点になるものと思うわけですね。合併をいたしまして、そして合併前にこの河川敷はでき上がったわけですけれども、やっと国土交通省で決定がなされまして、方針がある程度立てられるような時期になってきたと理解しております。やはり直売所といいますと道路からの車の進入が必要であろうし、道の駅構想というのは、これは私たちもいろいろとあちこち見て歩きますが、金が非常にかかっていると。土地から購入して何億円とかかってされているというような状況でありますので、道路公園として整備をしていけば、これは国と県と市が一体となって考えてみますと、あそこに車の入れるような道路公園ができるのではないかと思うものですから、考えはないのかということで、これは市民の要望が一番強いところではないかなと思うのですよ。  最近、協働の社会ということで言われておりますので、やっぱり協働してそこを守っていくということになりますと、そういった拠点がどうしてもなければ、拠点を与えていただかなければ、やっぱり取り組みが不可能だと思うわけですよ。そういったことで、拠点さえつくっていただければ、地域で何とかいろんな模索をしながらでもやれるというような考えもあるようでございますので、ぜひこの辺は前向きに検討していただきたいと、このように思いますが、土木部長どうでしょうか。このプロジェクトの決定を見てからというようなことのようですけれども、その点については、これは国道207号は国との交渉、相談ということになりますか、県との相談となりますか、その点の取り組みをとにかくやっていただきたいなと思うのですが、いかがでしょうか。 63 ◯土木部長(冨松静夫君)[ 291頁]  まず、道路公園というのはどういうものかということが一つなのですけど、この道路公園につきましては、明確な定義というものはございません。ただ、一般的に道路の残地などを利用しまして、ドライバーの休憩、休息場所として利用するために、基本的には道路管理者が設置をしているのが通常でございます。この国道207号の場合は県が管理しておりますので、県ということになるのかなと思いますけど。  それとあと、この広場を道路公園としてということの話みたいなのですけど、この河川敷を占用する場合につきましては、河川法の第24条によりまして河川管理者であります国土交通省の許可が必要となります。それと、工作物を新築する場合も、河川法の第26条によりまして同様の許可が必要になるということでございます。  許可できるか、できないのかというのは、占用の必要性とか、河川管理上の支障の有無等により判断されるということになると考えておりますけど、その具体的な内容が今のところどうするのかということもまだわかっておりませんので、最終的には国のほうと協議することが必要になるというふうに考えております。 64 ◯笠井良三君[ 292頁]  土木部長の答弁では、そういう建物とか、そういったものはつくれないというような話でありますが、ここはやっぱり河川敷の利活用の問題を国、県、市が一緒になって考えているところですよね。そういった観点に立ちますとね、やはり三者で協議をすればスムーズに回答も出てくるのではないかと、このように思うのですよ。費用の負担とかいうものもあわせて検討しながら、どのくらいの金になるのかわかりませんけれども、そうかかるような事業でもないのではなかろうかと思いますので、ぜひ平成22年度、来年度においては具体的なことを模索していただきたいなと思います。これは要望として申し上げておきます。  プロジェクトのほうもそこまで具体的な方針は決まっておりませんけれども、市民の声としては、やはりそこにみんなが集う場所が欲しいというようなことでございますので、それにこたえられるように取り組んでいただきたいと、このように思います。  それと、今、国土交通省がしゅんせつ土を持ってきております。ここは水防備蓄地というような答弁でございましたけど、どのようなものが備蓄されるのか、私たちも見たこともないのですが、そこには立入禁止だとか、いろんな網がかかってくるのだろうと思いますけど、その辺を利用してつくるということはできないのでしょうか。農林水産部長、いかがですか。 65 ◯農林水産部長(森永隆彰君)[ 292頁]  今おっしゃったように、国と県と市が一体となって、河川敷の利活用について協議をしているところでございまして、今、国土交通省が埋立をしているという部分は物置場ということで進められているわけでございますけれども、地域の活性化をどうするのかという、コスモスゾーンのところを将来的には花とか、それから交流とか、いろんな形の中で計画をしていかなければならないと。地域の皆さんの総意の中において、そういう施設がどうしても必要であるということであれば、何らかの形で、先ほど土木部長が言いましたように課題は多いかと思いますけれども、いろんな協議をしてまいりたいなと思っているところでございます。 66 ◯笠井良三君[ 292頁]  部長のほうも前向きの答弁をしていただいておりますので、今後ともそういった方向で進んでもらいたいと思います。  一応この1番についての質問は終わらせていただきますけれども、どうしても、この干陸地を思うときに、最後になりますけど、私の思いを市長に申し上げて、市長の決意もまたお聞かせいただきたいと思います。  諫早湾干拓事業のもう一つの大きな目的である防災効果については、触れられておりません。本当に全国的に余りそういったものは触れずに、ただノリの不作の原因、これだけですね、あたかも干拓事業が原因のように指摘を受けております。私としては、そうは思いません。私たち諫早市民は、堤防の締め切りにより台風や大雨のときの心配から開放されて、本当に安心しております。被害も少なく、そして出ておりません。このような状況で、干拓の大きな成果であると感謝を申し上げているところでございます。  また、先ほども申し上げましたが、地域住民は清掃美化活動に取り組むなど、新たに生じた環境の保全に努めております。「ノリがとれない、生活ができない」と言って開門を求めるのは、おかしな話です。有明海の漁業不振は複合的な原因が重なり合って起きたもので、諫早湾干拓事業だけが原因ではありません。3月7日の長崎新聞に、開門するのであれば、まず洪水・高潮対策を十分に行い、そこで暮らす人々の安全・安心が確保される必要があるという投稿が載っておりました。私も全く同感でございます。  諫早市民の命を守り、安全・安心を確保するには、ここは市長にゆだねるしかございません。市長の決意をお聞きして、この質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。 67 ◯市長宮本明雄君)[ 293頁]  冒頭にも私からも申し上げましたけれども、どうも防災の面、きのうは諫早湾干拓事業検討委員会がありまして、西岡先生から防災の面、今までの干拓の経過等について、その検討委員会で発言があったというふうに聞いております。赤松農林水産大臣が、冒頭、2月の下旬に発言されたときにどうも防災のことが入ってないなというような危惧を、この議会においても申し上げたところでございます。そういう意味におきまして、防災、そして農地の造成、それからいろんな意味での水産業の振興というのは、どういう方法が一番いいのかということを論議していただいて、有明海の疲弊の原因はどこにあるのだろうかということもあわせて論じていただくという意味において、私はアセスメントを、諫早湾だけではなくて有明海全体でやっていただきたいと申し上げたつもりでおります。  そういうことで、今後も機会あるごとに、そういうつもりで発言をしていきたいと思っております。 68 ◯笠井良三君[ 293頁]  どうも市長、ありがとうございました。  それでは、2点目、地域づくり協働事業について質問いたします。  この事業は今年度から新規事業ということで、宮本市長の目玉として取り組まれる事業であります。協働のまちづくりが叫ばれてまいりましたので、それに伴った事業であると思っております。新たに予算がつけられておりまして、これまでの祭りや運動会等のほかに、いろんな事業に使うというようなことでございます。  この事業の予算の配分ですけれども、これは支所単位での配分になるのか、配分の方法をお伺いしたいと思います。 69 ◯企画振興部長(堀口 忠君)[ 293頁]  地域づくり協働事業でございます。予算の配分といいます前に、まず制度を簡単に御説明をさせていただきたいと思います。この事業は、これまでの祭り、運動会、そのほかにも一部、伝統文化とかいうようなものがございますけれども、これらの事業にあわせまして地域づくり協議会で計画された事業に対しまして交付金で支援をする、これまでの制度よりも、より自由度の高いという制度でございます。ただ自由度と申しましても、一定の基準はやはり必要ではないかと思っておりまして、基本的には手づくりと、いわゆるいろんな業者の方に丸投げして委託で支払うというようことではなくて、一例、祭りで申しますと、舞台設営は自分たちでし、運営は自分たちでしというような、手づくりの祭りというようなものを期待しております。それから、食糧費というのも、これは対象経費から除外をさせていただきたいという考え方でございます。  なお、事業内容でございますけれども、これまで紹介もしております。地域づくり協議会で、地域の課題、それから地域活性化に役立つような事業展開をしていただければというように期待をいたしております。  それから、交付金の配分方法のお尋ねでございましたけれども、これはまず配分につきましては、地域ごとに配分をするということでございます。その地域ごとに配分された予算につきましては、地域づくり協議会の中で十分協議をしていただきまして、有効な予算の執行をしていただければと願っております。 70 ◯笠井良三君[ 293頁]  本当に楽しみな事業が出てきたということで、過去におきましては各事業おのおのが補助金をもらってやっていたということになっておりますが、今後どういうふうになっていくのか。祭り、運動会、このことに限らず、いろんな各支所単位で行われているわけですけれども、合併して10年まではというような市の方針もあったようでございますが、この方針はどうなっているのか、お伺いいたします。 71 ◯企画振興部長(堀口 忠君)[ 293頁]  祭りを一例で申し上げますと、祭りにつきましては、これまでもお答えいたしておりますとおり、10年間で終わりにさせていただきたいという考え方でございます。ただ、10年で終わりと申しましても、算定の基準にはもう除外をさせていただきますよということでございまして、各地域で実施されますならば、それはそれで開催をしていただいて結構ですよということでございます。  ですから、ある意味、一定年数が参りますと、やっぱり自立をしていただくというような事業といいましょうか、そういう考え方、基本的な考えをお持ちいただきたいということが1点。  それと、もう一つは、今まで申しました、祭り、運動会、それから新たな事業ということを申しておりますけれども、今後必要になってまいりますのは、地域の課題は何かというのをよく考えていただきたいということでございます。  これも代表質問の中で出ましたけれども、高齢者対策もしくはお年寄りの対策というようなことでお尋ねがございました。一例で、一つの地域は高齢化がよその地域に比べて進んでいるというようなことがございますと、そういうような、それに向けての事業も必要になってくるのではないかと。それを年次的に計画をしていただければと。  まず、初年度は高齢者の方々の現況調査とかですね。それから、高齢者の方々がお持ちの障害の程度なり、それから持病なりというような把握もございましょうし、それらを地図に落としてマップをつくる必要もあるかもしれませんし、それから一人の方が車いすということであれば、地域の方々は車いすの取り扱いを練習する必要もございましょうし、火災になりますと、避難経路の問題、それから緊急連絡先の問題、避難所の確保というようなこともございましょう。今、一例で申しましたけれども、そのような各地域の課題は何かというような大きな命題を考えていただいて、今後は事業に取り組んでいただく必要もあるのではないかというような感じをいたしております。 72 ◯笠井良三君[ 294頁]  これまでの補助事業も10年でということでございます。当分の間はこういった形でされていくものと信じております。ただ、今後、予算組みがどうなっていくのかということについては、当局のほうも努力をして予算をたくさんつけられるようにひとつよろしくお願いいたしておきます。  それでは、次に入らせてもらいます。3番目です。県央県南クリーンセンターごみ処理経費の削減についてということで今回も質問させていただきます。  このテーマにつきましては、これまで6月、12月の議会で県央県南クリーンセンターごみ処理経費の削減を考えてほしいと、重要な問題であると申し上げてまいりました。12月の議会では、市長のほうから、県央県南広域環境組合と4市で分別方法等について検討会を行っているとの答弁がありました。各市でも分別収集は実践されているものと思っておりますが、諫早市では既に分別収集が実践されております。その中でも、生ごみ堆肥化モデル事業は、森山、飯盛地域の一部で実施されているところでございます。12月の議会ではサンプル調査の結果について報告がありましたが、私は、調査の方法が不十分であるということから、3月までに検証をするよう申し入れをいたしておりました。  以上の観点から質問をいたします。1番目、生ごみ堆肥化を推進することにより経費削減が図られると思うので、考えがどういうふうに変化しているのか、お伺いをいたします。  それから、2番目、平成21年度生ごみ分別堆肥化モデル事業の調査内容と生ごみの割合は把握できましたかということです。このことについて御答弁をお願いいたします。  それから、モデル事業の拡大の方法等について検討しておりますか、どうですかということで、具体的な検討ができているのか、お伺いいたします。  以上、主質問といたします。 73 ◯生活環境部長(森 康則君)[ 294頁]  3点ほど御質問いただきました。県央県南クリーンセンターごみ処理経費の削減についてでございますが、県央県南クリーンセンターのごみ処理経費は、12月議会でもお答えしましたとおり、その経費の中には人件費とか施設の維持補修費など、ごみ量に直接影響のない経費も含まれております。したがいまして、生ごみのみの分別をし、堆肥化を行っても、運転経費にはそれほど大きな影響を与えるものではないと思っております。しかしながら、生ごみの分別、堆肥化を含め、ごみ量を減らすことにつきましては、CO2削減や地球温暖化防止の面からも重要なことと考えております。  そこで、先ほど議員のほうからもお話がありましたように、現在、県央県南クリーンセンターの炉の特性に合った、より効率的な運転を行うためにはどのようにしたらいいかということで、構成4市と県央県南広域環境組合及びJFEでプロジェクトチームを設置し、4市で異なっておりますごみの分別方法の統一化や減量化について検討を行っているところでございます。  2点目、平成21年度生ごみ分別堆肥化モデル事業の調査内容と生ごみの割合は把握できたかということでございますが、抗酸化バケツを利用したモデル事業というのを昨年10月から開始しておりまして、モデル地区における生ごみ割合を確認するために、ごみステーションに排出されたごみの重量について、11月、それから2月に調査を実施いたしました。モデル地域のごみステーションに排出された家庭系ごみの中のその総重量に占めます生ごみの割合を調査した結果、その割合は約29%ぐらいでございました。  ただ、県央県南クリーンセンターに搬入されるごみは、家庭系ごみと、事業系とがございまして、事業系のほうには、紙類、プラスチック類が多く含まれておりますので、全体としては生ごみの割合は低くなると思われるところでございます。  それから、3つ目のモデル事業の拡大と方法等について検討できたかという御質問でございますが、今回のモデル事業につきましては、森山地域と飯盛地域にあります既存の施設を活用して、両地域の一部で生ごみの分別堆肥化事業を行っているものでございます。このモデル事業の検証には、さきの12月議会でも御答弁申し上げましたが、平成22年度においてモデル事業に参加いただいている方とか、あるいは収集委託業者の御意見などを聞きながら、また分別、排出とか、収集に係る費用面等も含めた検証を行うように考えております。  なお、全市的なごみの分別方法のあり方につきましては、諫早市だけの問題ではございませんので、先ほど申し上げましたように、現在、他の構成3市とプロジェクトチームをつくり協議を進めているというところでございます。  以上でございます。 74 ◯笠井良三君[ 295頁]  答弁ありがとうございます。  1番目の経費削減のことです。これはまだ再認識されていないというか、部長は、経費は下がらないのだという主張が主なのですけど、ちょっとおかしいと思うのです。これは本当にごみが減ります。燃やすごみが減るわけです。そうしますと、西口議員のほうからもいろんな条件を言われておりましたけど、各市の持ち込むごみの性質が違うというようなことがありました。非常に燃えにくいような質のものが大量に入れられているという状況があるのではないかなと思っているのです。  それで、先般、予算の変更のことでも提出がありましたけれども、やはり島原市と雲仙市では、同じ人口でありますけど、重量が違うのです。5,000トン違っていました。5,000トンも違うのです。そういったことで、これは恐らく汚泥か何か入られているということだろうと思います。処理の仕方が違うのでしょう、その県央県南クリーンセンターのですね。そういったことで、本当にその辺は調査すべきだと思います。  だから、そういったことを根本的にやっぱり考え直さないと、人件費についても、経費についても、いろんな経費とおっしゃいますけど、ごみを燃やすことについてはJFEにぽんと一括して委託料を払っているのです、その分が下がってくれればいいわけです。人件費がどのぐらいになっているのか、それは私もその内容はわかりませんが、恐らく、人件費込みでなっているはずですから、少なく燃やせば当然経費は下がってくるわけですから、その辺をもう少し検討していただきたいのです。  例えば、生ごみが減れば当然減ります。30%分。そしてまた、いろんな事業所系のごみとかというようなことで、私は、事業所のほうが逆に生ごみも結構多いと思うのです。その辺はやっぱり調査すべき点でもあるのではないかなと思います。  そういったことで、この費用については、やはりもう少しわかりやすく説明がつくような資料が欲しいなと思いますので、この件については、今後、平成22年度はずっと取り組んでいくのだということでございますので、4市で掘り起こして、やはり検討していただきたい。これは生活環境部の業務です。それは県央県南クリーンセンターにおさめっ放しでは、これは県央県南クリーンセンターも困ります。だから、その辺をちゃんと行政がチェックをして、それで減量すると、燃やさないというような考え方で取り組んでもらいたいと思うのですけど、いかがですか、部長。 75 ◯生活環境部長(森 康則君)[ 295頁]  今、議員がおっしゃいますように、ごみの減量化というのは、先ほど申し上げましたように非常に大事なことで、生ごみが減れば、当然全く減らないということではなくて、減ることは間違いないと思います。ただ、その割合がどうかということで先ほど御答弁申し上げたところでございます。先ほどからも申し上げておりますように、分別の統一化に向けての協議、これにつきましては、構成4市、県央県南広域環境組合、JFEでプロジェクトチームを結成してから、月1回のペースで分別方法の統一化に向けて検討を進めているというところでございます。プロジェクトチームで協議した結果を本年中に取りまとめて、その後、構成4市の担当課長会議の中で、またさらに協議を進めていこうということで考えております。  以上でございます。 76 ◯笠井良三君[ 296頁]  この経費については、本当に最初から少し考え直していただきたいなと思います。  次に、モデル事業の調査をしていただきましたけど、12月の時点で調査不十分ということで申し上げておりました。家庭から出されたごみのうち生ごみのパーセンテージが29%ですね。これはもう数値が変わってきました。さきの調査のときとしますと、森山は12%ぐらいでした。飯盛の分が18%ぐらいになっていたのかなと思って、試算をしてみたわけです。  だから、私は現地を十分見て歩きました。現地に立ち会って調査もしております。そういった中で、森山と飯盛ではちょっと状況が違いますので、恐らく飯盛のほうが高いというのは、私は一目瞭然でわかりました。森山のほうでは、農業地帯とか、そういった方面が多いものですから、やはり若干数字が違うのだろうと思っております。私もモデル地域で現地調査を行ってまいりまして、地域の方々には本当にこの事業に協力していただきまして、非常に頭の下がるような状況でございました。  モデル地域の方々は、生ごみと燃えるごみを両方に持って御婦人の方々がおいでになります。ごみ出しに来られます。それで、「大変ですね」ということで声をかけながら、「どっちが重いですか」と言いますとね、「生ごみが重いのですよ」とはっきり言う人もおられました。それで、私もこうして抱えてみますとね、やっぱり違うのですよ。生ごみが重いときもあるし、それはいろいろあります。そういったことで、かなり生ごみのウエートは高いのだというふうに思います。  そういったことで調査をしてまいりまして、今度、29%という数字が出ましたので、まだまだいろんな条件もあろうかと思いますので、調査をしていただきたいと思います。  それと、生ごみには家庭系のごみと事業所系のごみがあるわけです。どうも事業所で集めたごみは長崎に燃やしに持っていってるというような状況もありますよ。そうしますと、県央県南クリーンセンターの重量が減ります。受け入れの費用がどういう推移になっていっているのか調査しなければ出てこないわけですが、この辺についても、ごみは減った、では家庭系が減ったのか、事業所系が減ったのか、そこの辺もやっぱり調査する必要もあると思います。  ごみが減ったということで、今現在どのくらいの量になっているのか。もう8万トンを割っているのでしょうか。どういう状況になっているのでしょうか。 77 ◯副市長(藤山正昭君)[ 296頁]  ごみの量ということでございますけれども、実は県央県南クリーンセンターにつきましては、平成17年に稼働をして、平成17年のごみの量が約8万5,000トンになっていたかと思います。それで、平成20年度が8万426トンということで、約5,000トンぐらい減量してきているということで、平成17年度はごみの搬入量よりも処理量が少ないという状況がございました。平成17年度、平成18年度は、そういう状況です。ただ、平成19年度、平成20年度は、ごみの搬入量に対して処理量が勝っていたということで、現在は順調にその処理はなされているという状況でございます。  諫早市についても、平成17年度に約5万トンありました量が、平成20年度が4万6,500トンということで、約3,500トンぐらい減っているわけですけれども、これは各家庭のごみの減量化について諫早市も協力をお願いをし、そして通常の資源物といいますか、段ボール、雑誌、新聞等に加えて、今度は雑がみということでお願いをしてきた経過がございます。そういう中でごみ量が減ってきているということは、市民の皆さんにこの場をおかりして御礼を申し上げたいということで、これが最終的にずっと右肩下がりで下がっていくかといいますと、これは非常に難しいのかなと思っています。大体、今年度はほぼ平成20年度と余り変わらないのかなという気がしております。  それと、笠井議員については、6月、12月と、生ごみの減量化についての御質問をいただいているわけですけれども、特に生ごみにつきましては、元気野菜づくりということで、個々にEMぼかしを使って自主的にグループを組んでされている経過もございます。そういうのも我々としてはお願いをし、もっと減量化には努めていきたいと思っているところでございます。 78 ◯笠井良三君[ 297頁]  時間がないのですが、副市長、ありがとうございました。副市長はごみの大家でございますので、よく御理解されているというようなことだと思います。別に生活環境部長がまだ認識不足ということではございませんので、どうも済みません。  実は、私、県央県南広域環境組合のこの間の総会でしたか、行きました。顧問弁護士のほうからいろいろ話がありました。今、3年間の分で裁判しているのだというようなことでございまして、それで今後の対応については、やはり県央県南広域環境組合自体で検討していただきたいというような話もありましたので、今後も継続して検討していただきたいと思います。 79 ◯議長(並川和則君)[ 297頁]  一般質問を保留し、しばらく休憩いたします。                 午後1時59分 休憩                 午後2時12分 再開 80 ◯議長(並川和則君)[ 297頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  次に、土井信幸議員。 81 ◯土井信幸君[ 297頁]  22番、結の会、土井信幸です。政権が交代して、事業仕分けが全国の注目を集めました。けさの新聞では、4月から5月にかけて第2弾の仕分けが始まるということを報道されておりました。平成のサラリーマン川柳で、「仕分け人 妻に比べりゃ まだ甘い」という川柳が新聞等で紹介されましたけれども、何か私の家庭を言われているようで、妙に親しみを覚えたということを感じております。  昨年、全国地方議員交流会が沖縄で開催されました。全国の47都道府県から200名を超える地方議員が参加をいたしました。私も参加をさせていただきましたが、各地の地方議員と交流を深めながら、その地域の問題点を洗い出し、研究、討論をするとともに、開催地沖縄の基地問題に揺れる現状も視察をいたしました。  宜野湾市の伊波洋一市長の特別講演もあり、学校やその他の公共施設が隣接した普天間飛行場がいかに危険な場所にあるかを、2004年8月に沖縄国際大学に墜落したヘリコプター事故を例にとりながら、その実態を克明に報告していただき、その後、普天間飛行場と、今話題の名護市辺野古海岸の空港予定地の視察をいたしました。  一面に澄み切った青空と、それが美しく映える海面の青さを見、さらに遠く2キロメートルほど沖合に浮かぶ島々をながめながら、反対運動に命を捧げて海岸のテントの下に長期間座り込みを続けている老夫婦の話を聞き、またサンゴ礁や希少動物が生息する事実も見学をしてきました。  その後、名護市長選挙で空港建設反対を主張する市長が当選され、建設が不透明になり、国の方針も定まっておりませんが、一連の動きを見るときに、普天間飛行場の辺野古移転という国と国との大事な約束が、さまざまな事情があるにしても、こうも簡単に振り出しに戻るのかという驚きを隠し得ません。行政の約束事を信用していいのかという不安にかられ、不信感を持ちます。  国は5月までに代替地を決定するということで、候補地をシュワブ陸上部かホワイトビーチ沖の2カ所に絞ったと報道されておりますが、その余波が我が県、そして隣の大村市や佐賀県まで押し寄せてきて、人ごととは思えない状態になっています。速やかに決定されることを望みたいものです。  それでは、通告に従い質問いたします。今回は大きく分けて4点です。市民にわかりやすいキャッチボールができればと考えております。簡明な答弁をお願いいたします。  まず1点目、市政運営について。  地方公共団体の内部組織の編成に当たっては、その事務及び事業の運営が簡素かつ効率的なものとなるよう十分配慮しなければなりません。すなわち組織の改編に当たっては、社会情勢の変化に対応し、新たな行政課題や住民の多様なニーズに即応した施策を総合的に、かつ機動的に展開できるよう見直しを行うとともに、既存の組織についても従来の意識にとらわれないよう、スクラップ・アンド・ビルドの考え方を取り入れなければならないと思います。  最大の行財政改革とも言える合併がなされ、5年が経過をいたしました。事務事業においては、指定管理者の導入、都市計画道路の見直し、公立保育所の民営化、学校給食体制の改革など、行政の果たす役割、受益者負担の公平の確保など行政効率に配慮しながら、再編、整理、統合が進められてきました。  そこで、2点お尋ねいたします。新庁舎が建設され、1月4日より業務が開始されています。教育委員会や水道局など別棟にあったものが新館と別館に集約され、手狭だった事務所も広々となり、市民にも好評です。今までより仕事の効率も上がるものと期待をしております。本所のフロアが広くなり余裕ができた分、支所の職員が本所に吸い上げられ、支所の陣容が減少するのではないかと心配する市民の方もいらっしゃいます。現在、支所は5課体制で運営されていますが、今後の組織はどうなるのか、予定をお聞かせください。  2つ目に、新市長のもとで1年が経過しましたが、市長の今後の方針や政策を考えたときに、従来の組織がベストなのか、見直しによって新たな課題や住民のニーズに柔軟に対応できるようスクラップ・アンド・ビルドの考えはないか、また「横ぐしを入れる」という発言が松岡議員の答弁の中にありましたが、そのあたりも含め、市長の本音をお聞かせください。よろしくお願いします。
    82 ◯市長宮本明雄君)[ 298頁]  土井議員の御質問にお答えします。  まず1点目が、支所業務を本庁へ集約する予定はあるかということ、それから機構改革といいますか、組織の考え方ということ、この2点だと思います。  まず、市政運営につきまして、今度、新庁舎ができたということもあって、支所との関連ということでございます。何課にするとかではなくて、合併時にお約束を皆様方にしましたのは、これは合併協定書の中にありますけれども、住民サービスを低下させないというのが一つ根本としてございます。  それから、今までこの5年間で行ってまいりましたのは、集約したほうが効果が上がるものについては集約をし、分散したほうが効果が上がるものといいますか、生活に密着するものというものについては、支所地域といいますか、そういうところでやっていただいたほうが効率が上がるというようなことで、すみよか事業とか地域リフレッシュ事業が支所単位で行われていますのは、その一つでございます。そのほうがより住民に密着したいろんな御意見を聞きながらやれると。それから、一定の金額、すみよか事業は130万円までという地方自治法の規定がありますので、それを超えますと、今度は本庁でやるというような仕組みになっております。  今回とり行いたいと思っております、来年度予算でお願いしています地域づくり協働事業も、これは支所単位でということで、分散したほうがいいものは分散をしていくと。ただし、集約したほうが効率が上がるものは集約をしていくと、そういう考え方で何課ということです。一部には、もう支所に課がないほうが動きやすいとかいう話もありますし、それぞれ住民サービスを低下させないと。ですから、業務量の縮小というものは基本的には考えておりませんで、その部分で必要な人員を配置していくということをしたいと思います。  旧諫早市にありました出張所と支所とは機能が違うということもあります。そして合併時の合併協定にもこういう住民サービスを低下させないということがありますので、一定の配置が必要であると。ただ、片一方には1,141人いました職員を926人ですか、10年計画ぐらいでやりますよということもありますので、効率性は常々求めていくということでございます。  維持補修とか、地域の実態に合った地域づくり協働事業とか、そういうものについては、すみよか事業や地域リフレッシュ事業を見ていただければおわかりだと思いますけれども、本庁と支所との関連については、そういう考え方で組織を考えていきたいと思います。  私は基本的には、余り小さな課はつくらないほうが機動的にやれていいなと、それは本庁、支所を問わずに、思っておりまして、ある一定の人数がいたほうがお互いに補い合って負担が軽減されるということもありますものですから、そういうことで基本的には考えているところでございます。  次に、就任2年目における組織の考え方ということでございます。事務事業の整理、統合、改廃や権限移譲などとあわせまして、先ほどおっしゃいましたけれども、スクラップ・アンド・ビルドというのは、常に時代に即して、時代が求めているものが何なのかと、諫早市の課題は何なのかということを考えまして組織はあるべきだと思っております。しかも、市民の皆様方にどこに相談に行けばいいのかというのがわかるようなネーミングというのも必要なのではないかと思っております。市がこれから進んでいく上においてどういう組織が適切なのかと、今ももちろんでございますけれども、これからどういう組織が必要になっていくのかというのは、一つの考え方を示す必要があろうと思っております。  今その課題といいますのはどういうものがあるかと申しますと、平成26年の長崎国体、まずこれが大きなものとして一つあります。それから、新幹線整備に伴います、先ほど御質問もいただきましたけれども、諫早駅周辺の整備、それから下水道。下水道は、今は特別会計というやり方でやっておりまして、これを企業会計を導入したいということでございます。それから、これも先ほどの質問でございましたけれども、開発行為の権限移譲。今、県が持っている権限の一部を諫早市でこれを受け取りまして、開発行為、一定部分の制限はございますけれども、一定部分の許可権を市として持ちたいということ。それから、国の政策に大いに関連をいたしますけれども、子ども手当、これについて平成22年度分は一応スキームが示されておりますけれども、その後どうなっていくのかというようなこともございます。  そういうことを勘案した上で、課・室の再編を検討し、部を超えて、私どもの条例は部設置条例ということで部単位に仕事の内容というのは決めておりまして、課の設置とか改廃とかいうのは市長の権限ということになっておりまして、そういう意味で、部の権限を移すということになりますと、議会にお諮りをしてということになります。部設置条例の改正案というのをできれば来年度に行いたいと、御提案を申し上げたいと思っております。予算というのが部と密接に関連するのですね、予算の款項目というのは部単位に款とかいうのは基本的にはなっております。そういうものと関連をいたしますので、予算編成に入る前までに提示して、御議決をいただいてということで思っております。その中には、先ほど申しましたように、国体とか、開発行為の問題とか、企業会計の導入とか。  企業会計を導入しますと、管理者が通常要ります。よそさまの事例を見ますと、長崎市も大村市も佐世保市も下水道に企業会計を導入しております。これまで導入してこなかったのは、普及率がある一定を超えないと、なかなか企業として成り立っていかないだろうということもありまして、今までずっと検討はしておりましたけれども、それは控えさせていただいたという経過があります。大村市も長崎市も佐世保市も企業会計を導入した時期というのは、ある一定の普及率になってからというようなこともありまして、今回そういう意味では、70%を超えてきたということもあり導入をしたいと思っております。そうしますと、長崎市、佐世保市等の例を見ましても、上下水道局ということで管理者が一人ということになるのが通例のようでございますので、管理者が2人いるということは普通ございません。  そういうことで、今後の検討課題にさせていただいておりまして、できれば12月議会ぐらいでお願いをして、新年度予算の編成はそれに基づきまして編成をしたいと思っております。  今、内部的には、検討をさせていただいておりますので、そういうことで、今後一定の時間も必要ですし、準備期間も必要でございます。部の廃止などがありますので、新庁舎ができるときにやれたらいいなと思っていたのですけれども、それをやると混乱するだろうなというようなことも思いまして、今年度は控えさせていただいているということで、来年度にはそういうことで臨んでいきたいと思っております。  繰り返しますけれども、企業会計の導入、国体、開発行為、それから子ども手当とか。「横ぐしを入れたい」と申しましたのは、スポーツにしても何にしてもそうなのですけれども、義務教育でできる部分、それから社会体育というのがあります。文化もそうなのですね。子どもの文化もあるでしょうし、大人の文化もあるだろうと。だから、子どもに関していえば、福祉の内部でもいろんな課にまたがります。それと、教育委員会にまたがるというようなこともありますので、その辺につきましては、補助執行という制度がございますけれども、その補助執行でできる範囲のものにつきましては、ネーミングを変えるとか、一部を補助執行で行う。市長部局の所管のものを教育委員会にしていただくとか、教育委員会の所管の一部を補助執行という形で市長部局で行うとか。主管はあるのですけど、実際の仕事は市長部局でやるというのが補助執行なのですけど。そういうことでやっていけるものと、それから組織改革、機構改革をして、議員の皆様にお願いをして議決をいただいてやるものと、区別して考えていきたいと思っております。  以上です。 83 ◯土井信幸君[ 300頁]  支所のサービスを低下させない人員は確保するという答弁でございましたので、多分、支所の人たちというか、地域の人たちは安心していらっしゃると思います。  また、本所の組織改革でございますけれども、副市長の一人制もその一環ではないかと思いますけど、そういうことで来年度の予算には新しい改革のほうでということでございますけれども、公社、外郭団体については、業務の目的や性格、その他いろいろ似たようなところもありますが、その辺の再編、統合というのはいかがお考えですか。 84 ◯市長宮本明雄君)[ 300頁]  土地開発公社とか、小長井に行きますと小長井振興公社、これは山茶花高原の指定管理を受けているところなのですけれども、それとか施設管理公社とか、それぞれございます。株式会社的なものもありますし、財団法人、それから開発公社みたいに特殊法人といいますか、特別な法律に基づいてつくられている公社というものがございます。一定の時代の役割が終わっているというような公社につきましては、従来から整理、統合をすべきだというように思っております。財団法人につきましては、法人の法律自体が変更になって、近々その改廃が迫られると、どちらを選択するかということが迫られるという時期でもございますので、その部分につきましては、適切に対応をしていきたいと思っております。  先ほどの支所と本庁の関係ですけれども、住民サービスをする上で必要な人員については、ぜひ確保したいということで思っております。  以上です。 85 ◯土井信幸君[ 300頁]  ことし、この新庁舎ができた時点であるのかな、それとも、もう少し延びるのかなと思って期待をしておりましたけれども、来年度の予算にはということでございますので、ぜひ期待をしておきたいと思っております。  続いて、2点目でございます。北海道砂川市の神社住民訴訟についてお尋ねいたします。  この件は、最高裁判決で、市有地を長年にわたり無償で神社に使用させていることが憲法に定める政教分離に反するかどうかが争われ、去る1月20日に最高裁判所で違憲と判断されました。判決の要旨は、「総合的に判断すると、我が国の社会的、文化的諸条件に照らし、相当とされる限度を超えて、憲法第89条が禁止する公の財産の利用提供に当たり、憲法第20条第1項の禁止する宗教団体の特権の付与にも該当し、違憲である」との判決です。  私は、この判決が出されたときに、いろいろと気になることがありました。自治会活動を初めとして地域住民が主体的にさまざまなイベントや祭りを行っておりますが、中には神社の境内を使ったり、ほこらを祭りながら神事を行ったりという場面もたくさんあります。そのような場合にも今回の最高裁判所の判断が適用されるのかどうか、心配になったわけです。  宮司もいないような地域の公園的な役割を果たしている神社の境内、小さなほこらや石仏があるようなちょっとした土地がところどころにありますが、このような土地の中に恐らく市の土地も幾らかあるのではないかと思われます。  そこで、お尋ねするわけですが、市長はこの最高裁判所の判決をどのように受けとめておられるのか、感想をお聞かせください。また、諫早市ではどのような状況なのか、過去にそのような事例がなかったのか、わかる範囲内で結構でございますのでお示しください。そして、万一そのような事例が判明した場合はどのように対処されるのか、あわせてお尋ねいたします。 86 ◯市長宮本明雄君)[ 300頁]  北海道の砂川市の訴訟については最高裁判所、これは大法廷なのですけれども、大法廷の判決があって、一部については高等裁判所に差し戻されたというような判決でございました。本件は、最高裁判所におきまして北海道砂川市が、連合町内会に対し市有地を無償で神社施設の施設としての利用に供していることが憲法の政教分離規定に違反すると判断をされたというものでございます。しかしながら、この判決で違憲状態の解決の方法というものについては、高等裁判所に差し戻したというのがこの裁判でございました。ですから、その高等裁判所がどういうような見解を示すかというのはまだ示されておりませんので、これについては注視をしていきたいと思っております。  こういう施設がどれだけあるかということもお尋ねをいただきました。旧諫早市におきましては、一つの事例でございますけれども、旧有喜村から市へ継承された、1町6カ村が合併して旧諫早市はでき上がっていまして、そのときに旧有喜村から新諫早市ができたときに、今の新諫早ではなくて旧諫早市の新諫早市で昭和15年の話なのですけれども、そのときに諫早市に編入された財産がありました。そこには、経過を詳細に調査を行いましたら、市名義になる以前から境内地として使用されていたということもわかりまして、実際の管理者は自治会といいますか、その当時は町内会と呼んでいましたけれども、町内会であったということがございました。  これは合併に伴いまして、一定整理できる部分は整理してしまおうということで、合併の直前の平成17年度にそういうことを考えまして、そういうほこらとか神社とかで諫早市の名義になっているものがないかとか、一定の調査をしました。これはレベルの差がいろいろありましたが、ここは一定神社としての形式も有しておりましたし、祭祀は、神職さんを招いての祭祀ではないとは聞きましたけれども、そういうふうなことで境内は持っていると。ただ宗教法人ではございませんでした。  ということもありまして、顧問弁護士と相談をいたしまして、どういう解決の方法があるかということで相談をいたしまして、それは法務局のほうに相談をして、本来継承する財産ではなかったということで、真正な登記名義に回復させるという登記のやり方で行いました。そして、昔は地縁団体という制度がなかったものですから、できなかったのですけれども、今は地縁団体という制度がありますので、町内会で地縁団体をつくっていただきまして、その町内の所有にしていただいたというようなことがありました。  これは意外と簡単にといいますか、法務局のほうでも、錯誤登記というわけではないのでしょうけれども、そういう真正な登記名義に回復させるという登記のやり方で、役所ですから、かからないのですけれども、それほど費用も余りかからなくて、そういうやり方でできたということで、これは一つの全国的なヒントになるのではないかと私は思っております。  そういう意味では、高等裁判所がどういう判断を示すかというのはわかりませんが、これは平成17年度にやりましたけれども、そういうやり方ができますということでございます。それは過去の、要するに継承した、諫早市の今財産になっていたということの過去を調査しないといけないというのが一つと、地縁団体をつくっていただくというのがもう一つありますけれども、そういう意味で一定の条件が満足されれば、そういうやり方ができるということでございます。  したがいまして、事例のような案件が判明した場合には、その過去の経過をよく調査をいたしまして、住民の皆様の御理解も要りますから、そして自治会の皆様の御理解も要りますので、適切に対応していく必要があるのではないかと思っております。  こういう神社とか、ほこらとか、道のそばにはえびすさんがあってみたりとか、それから、おこぼさんがあってみたりとか、まちなかだけではなくて、この前、えびすさんを再発見みたいなところで調査が自治会の有志を中心に行われましたけれども、諫早市内だけでも100カ所ぐらいはあるだろうと言われておりました。そういうのと、昔からお祭りをされている、地域でお祭りをされているほこらとか、それからおこぼさんとか、そういうものを入れますと、相当な数に上るだろうなと。  また、そこで宗教行為が行われているというのは、宗教と風習等の問題もありますものですから、一概に言えませんけれども、できるだけそういうものを整理していきながら適切な解決の方法でやれるのではないかなと思っておりまして、先ほど御紹介しました真正な登記名義の回復というのは一つの方法であろうと。旧諫早市でそれを実際やって、先ほど御紹介しましたのは神社の境内地みたいなところをお返ししたのですけれども、ほかにも4カ所か5カ所、処理を一緒にさせていただいて、そういうことができましたものですから、一つの解決方法にはなるなと思っております。  以上です。 87 ◯土井信幸君[ 302頁]  ありがとうございました。  今回の判決が出てから、私も小長井にある神社とか、いろいろそういうところを調査いたしました。大体神社庁になっているところが多いのですね、ほとんどです。  ただ、この判決では、今言われるように、小さな道祖神とかお地蔵さん、そういうものは違憲にならないということで判断をしてあるようでございますので、私のところもそういう市有地に小さなお地蔵が立ったり何だりしているところがあるのです。そういうところは従来のままということで理解をしていいのですね。総務部長、その辺はどうですか。 88 ◯財務部長(谷口 啓君)[ 302頁]  財産の管理の面から財務部でお答えしたいと思いますが、大阪のほうで地蔵堂判決というものが出ておりますが、市長が申し上げましたように、おこぼさんとか地蔵さん、こういうものが市道敷の端にとかございますけれども、こういうものについては、問題ないというような判決が出ておりますので、そういうふうに御理解いただいて結構だと思います。 89 ◯土井信幸君[ 302頁]  ありがとうございました。  私も大分構えまして、もし何かあれば、地縁団体を組んで、これは全部直さないといけないのかなと思って構えましたけれども、今の答弁を聞いて、しっかり安心をいたしましたので、よろしくお願いいたします。この件はこれで終わりたいと思います。  次に、3点目でございますけれども、平成20年9月議会で、「高齢者、障がい者などに対するタクシー利用助成制度の新設及び拡充に関する請願」が諫早市老人クラブ連合会ほか3団体から出されました。賛否両論ありましたが、採決の結果、採択ということで結論が出ています。この件につきましては、請願提出のときに私も紹介議員になっておりましたので、その後の対応を検証するため、今回通告をいたしました。しかし、田添議員が同趣旨の質問をされ、その答弁で協議の進捗状況や今後の見通しについては十分わかりましたので、そのあたりの答弁はもう要りません。  ただ、交通不便地域や交通弱者のため公共交通の導入の調査をするため、新規に交通実証実験事業を立ち上げ、その結果を見て検討するというものですが、この実験事業でどこまで把握できるのか、お尋ねいたします。 90 ◯生活環境部長(森 康則君)[ 302頁]  今、話がありました協議の進捗状況、協議というのは交通計画策定委員会の協議のことだと思われますが、昨年10月に委員会を設置して、その後、調査研究を行うためのワーキンググループをその中に設置し、2月15日までに6回の会議を行っているということは田添議員のところでも話したとおりでございます。  この交通計画の策定のために、基礎資料の収集をするため、公共交通実証実験というのをいたしまして、乗り合いタクシーによる試験運行などを行いまして、試験運行等についての協議をそのワーキンググループの中で行っているという状況でございます。この実証実験は乗り合いタクシーによる試験運行を行うことによりまして、どのような時間に、あるいはどのような方が何の目的で利用されるのかというふうな、そういったもののデータをこの実験で収集するものでございまして、これらのデータを交通計画策定の資料としたいということで考えているところでございます。 91 ◯土井信幸君[ 302頁]  今、高齢者には補助はあっておりませんけれども、障害者にはあっておりますね、健康福祉部長。そこで、その対象者というのが精神障害者の1級に該当する者、身体障害者の1級または2級に該当する者、1級の視覚障害で単身世帯の者、療育手帳交付者で障害程度がA1、A2の者となっており、助成額が乗車1回に500円で、1会計年度で48枚となっておりますけれども、諫早市の現状を含め、長崎市、島原市、雲仙市、西海市の利用の現状をお聞かせください。 92 ◯健康福祉部長(本田善志郎君)[ 302頁]  障害者に対するタクシーの利用券の助成について、今御紹介をいただきました市についての利用実績ということでございます。この障害者に対しての助成につきましては、県内13市のうち、南島原市、対馬市を除く全市において、その他の市においては実施をされております。これはもともと障害者につきましては県の制度としてあったもので、何年度かちょっと記憶にございませんが、県の補助を受けて各市も実施しておりました。その後、県の制度が廃止になりましたけれども、この2市を除く各市におきましては、市独自の制度として継続して実施している制度でございます。  今、支給対象者につきましては、議員が御紹介をいただきましたので、まず本市の平成20年度の交付実績でございますが、交付者数は280名でございまして、利用実績が200万円という状況でございます。  それから、長崎市が交付者数が700名で、利用実績が1,000万円、それから島原市は交付者数が200名で、利用実績が300万円、雲仙市が交付者数が370名で、利用実績が300万円ということになっています。それから、西海市につきましては、障害者だけではなくて、高齢者の方も含めての数字を申し上げますと、交付者が1,700人、利用実績が1,600万円ということをお聞きしております。  以上でございます。 93 ◯土井信幸君[ 303頁]  現在、諫早市では助成事業は障害者だけですね。タクシー利用券の実績が280人、200万円ということでございますけれども、それが多いのか、少ないのか、ちょっと私も判断がつきかねますけれども、制度改正としては実態把握が必要ではないかと思うのですよ。  また、高齢者の助成については、公共交通実証実験事業、その調査を見てからということになりますけれども、請願どおり75歳以上の人が対象となると、1億円以上が必要ということを試算されております。今後、団塊の世代が高齢者の仲間入りをしますと、大きな予算措置が伴いますので、交付税の算定がえとか、特例債の償還など、将来では財政が本当に厳しくなるのではないかと思われます。そのあたりを見据えながら、どういう体制に持っていくのか、議論を重ねていただきたいと思っております。  ただ、高齢者の中には、当然、障害を持っている人も結構いらっしゃいますので、また本当に困っている方もいらっしゃいますので、社会参加を促すという面からも何かやっぱり支援は必要と思います。この請願の意を酌み取ってぜひ対応をお願いしたいと思いますけれども、部長、何か心に期すものはございませんか。 94 ◯健康福祉部長(本田善志郎君)[ 303頁]  高齢者も障害者も含めてということでございますけれども、せんだっても申し上げましたけれども、現在、見守りのモデル地区を2カ所選定をいたしまして実態調査を平成21年度に行ったところでございます。そういう中で、外出も含めた生活の状況など把握をいたしておりまして、平成22年度につきましては、そのモデル地区で実際の見守りの活動支援の中で課題を整理したいと思っております。  当然そういう中には、高齢者の方もいらっしゃいますし、障害のある方もいらっしゃいます。そういう部分につきましては、やはり、先ほど議員が言われましたように、団塊の世代が75歳以上になったときを想像しますと、相当な費用という部分が、先ほど御紹介いただきました高齢者の他市の制度で助成をしますと、相当高額な費用もかかってまいりますので、私どもとしては、やはり今からは自助・共助・公助を組み合わせた持続可能な支援はどういう支援があるのかという部分について、そういう実践事例をもとにこの委員会の中でいろいろ議論をして、検討をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。  以上でございます。 95 ◯土井信幸君[ 303頁]  今回の一連の協議の中で、市長のほうから団塊の世代がもうすぐ老人の仲間入りをしますよということも何回も聞きましたし、また交付税も算定がえで減りますよということも聞きましたし、簡単に創設するのは難しいのかなという気も私もしております。  ただ、本当に、今言うように、困っている人もいらっしゃいますので、その辺にはぜひ手を差し伸べてもらいたいと。75歳以上でも元気な人もおられますし、もうぴんぴんして走って回る人もおられますけれども、しかし大体年寄りになると、今言ったように、障害を伴う人が多くなりますので、ぜひその辺は手を差し伸べてもらいたいということをお願いいたします。  次に入りますけれども、4点目です。JR長崎本線跨線橋の取り扱いについてお尋ねいたします。  小長井地区にはJRの線路をまたいだ跨線橋や水道橋が12カ所ありますが、調査の結果、4カ所が危険箇所という判断が出ています。その中の一つ、城崎橋の建てかえが完了し、地元の人たちは大変喜んでおられます。改めてお礼を申し上げます。一つの橋の建てかえに、私たちが予想した以上に多額の金額がつぎ込まれたということで、大変恐縮をしております。  JRの線路をまたいだ跨線橋の中で危険とされた残り3カ所を撤去するという話を伺いました。それを聞いた地元の人たちは大変心配をしておられます。3橋とも生活道路や農地の耕作道として大変重要な道路の一部であり、撤去となると大きな影響が出ることが考えられます。その跨線橋を通って田畑の管理をする人、乗り合いバスの停留所に急ぐ人、墓参りをする人など利用形態はさまざまです。補修するということで対応できないのか、お尋ねいたします。  また、地元の説明会なども開きながら意見を聞くということも大事ではないかと思いますけれども、対応をお尋ねいたします。 96 ◯土木部長(冨松静夫君)[ 304頁]  JR長崎本線に係る跨線橋についてでございます。この当該施設は昭和9年に施工をされておりまして、老朽化が著しく、鋼材の腐食落下や、コンクリートの剥離落下が見られるため、平成18年5月にJR長崎支社と諫早市により、小長井地区の12橋について現地調査を実施をしております。その結果、緊急なかけかえが必要な跨線橋として4カ所が確認をされ、そのうち市道船津線、これは城崎橋でございますけど、これについては平成20年度にかけかえを完了しております。残りの跨線橋につきましては、現在、応急的にコンクリートの落下防止等のために仮設のネットを設置をしまして、車両については通行禁止をしております。  ただ、このまま放置をするということになりますと、さらに老朽化が進み、通行の安全はもとより、JRの列車の運行にも影響が出ることが考えられます。撤去ではなく補修での検討ができないか、これまでもJRと協議を行ってきておりますけれども、JRとしましては困難との回答を受けております。そういうことから、今回やむを得ず安全面を第一に考え、利用関係者の皆様には撤去に向けての御理解をお願いしたいと考えております。  また、地元関係住民の皆様に対しましては、今後、早い時期に経過説明等を行いまして、御理解と御協力をお願いしたいと考えております。 97 ◯土井信幸君[ 304頁]  築切地区はその3橋で鉄道を挟んで同じ隣保班が形成されているのですよ。もともと畑などで続いていたところが、先ほど言われたように、昭和8年から昭和9年の鉄道の敷設のときに離れ離れになったところですけれども、鉄道の上のほうには墓所があります。そして、住民の方がしょっちゅうお参りしておりますし、また、ほとんどの人がその鉄道より下のほうに住んでおられますので、その橋が道路、昔の赤道ですけど、その一部になっているのですよ。そしてまた、野菜もその鉄道のすぐ上につくって、それを日常の野菜の糧にしておられますので、もしこの橋が閉鎖になると非常に不便を来すのです。墓参りにも行けないという苦情も聞きますし、畑もあるという苦情も聞きますし、その辺を考えると、やっぱり非常に困るなという気がしております。  また、今まで1分で行っていたところが、それを閉鎖したおかげで、車で5分ぐらいかけないと隣に行けないということにもなりますし、非常に不便を来しております。  また、水の浦の大崎橋にしましても、隣接して水道橋もありますけれども、水の管理ですね、水の管理をするのにその橋を通って上に行ったり、下に行ったりしなければならない場面がいっぱいあるのです。そういう点で非常に不便を来します。  また、牧の道路にしても、下にバス停がありますので、上からその橋を下ってバス停に行くということで、みんな生活に関連した、密着した橋なのです。  そういうことで、ぜひ何とかJRにもう1回お願いをしながら、補修でできないか協議をしていただきたいと思っておりますけれども、その辺はいかがですか。 98 ◯土木部長(冨松静夫君)[ 304頁]  これまでずっと補修で対応できないかということで、JRとも何回となく協議を行ってきておりますけど、この協議経過から考えますと、非常に厳しい状況であるということを私たちも判断をしております。  ただ、地元の皆さんの御意見も考えますと、再度、補修での対応ができないか、JRとの協議は行ってみたいとは思っておりますけれども、現時点ではちょっと厳しいのかなという判断はしております。  以上です。 99 ◯土井信幸君[ 304頁]  先ほども紹介しました築切地区の2軒の人たちは、「おどんは島流しね」と言われるのですよね。実際、目の前に家があっても、本当にもう、天の川ではありませんけれども、めったに行けないところになりますので。  それと、新幹線の話が持ち上がったときに、旧小長井町と旧高来町は反対をしておりまして、そしてJR長崎本線存続期成会なるものが設立されておりました。その後いろいろな事情があり、新幹線建設を容認したわけでございますけれども、そのときの条件として8項目の要望を県に出しました。その8項目の中の、一つとして、跨線橋など危険箇所の補修は県の責任で行っていただきたいと明記をしておりました。当時は県から前向きな返事をいただいていたと思います。合併の後、その8項目の要望は、高来、小長井で組織した並行在来線問題対策協議会から平成17年6月に当時の吉次市長にもお願いされております。そういういきさつから、県のほうとも協議をしていただきたいと、お願いをしていただきたいと思っておりますけれども、その辺は土木部長、いかがですか。 100 ◯土木部長(冨松静夫君)[ 305頁]  並行在来線問題対策協議会の要望の件ということでございますけど、この協議会につきましては、当初、平成5年に小長井・高来両町の議会議員で構成をされたJR長崎本線存続期成会が発足をしております。その期成会による要望が平成12年3月に長崎県知事へ要望がなされ、その8項目の一つとしてこの跨線橋の補修が上げられております。その後、平成12年3月に北高来郡鉄道輸送サービス向上推進期成会となり、平成17年3月には高来・小長井並行在来線問題対策協議会となって、現在も存続をされております。平成17年6月には県と同じ内容で諫早市長へも要望がなされているところでございます。今後につきましては、生活環境部とも連携をしながら、県とも協議してまいりたいと考えております。 101 ◯土井信幸君[ 305頁]  この高来・小長井並行在来線問題対策協議会、これはまだ現存をしております。その会員というか、役員の人から、「そぎゃん話は教えてくれんば」と私は苦情を受けました。「いや、こういうことなのですよ」と言って説明をしましたけれども、「そぎゃんとは市からも説明をしてもらわんば」ということもありまして、ぜひ市のほうとしても、そっちの団体に説明をお願いしたいと思いますけれども、土木部長、どうですか。 102 ◯土木部長(冨松静夫君)[ 305頁]
     この協議会につきましても、これまでの経過とか、そういう面につきまして説明を行いたいと考えております。 103 ◯土井信幸君[ 305頁]  どうぞよろしくお願いいたします。  以上で私の質問は全部終了いたしましたけれども、1点だけ。諫早で今度5月に大きなイベントが2つありますので、紹介させていただきます。  一つは、5月7日、8日、9日に全九州のバレーボール大会が開催されます。県下の代表が2~3チーム、全部で74チームということで、諫早市の小野体育館を中心にありますので、泊まりはこの事務局が受けるということでございますので、ぜひ諫早に泊まっていただくように、商工部長、お願いをしてください。幾らかの活性化になると思います。  もう一つは、15日に雲仙市の南高愛隣会所属の知的障害者が演奏する瑞宝太鼓というのが文化会館で予定をされております。文化会館を満杯にするということで張り切っておられますので、鎮西高校のブラスバンド、県下でも有数なブラスバンドでございますけれども、そことのコラボレーションをしながら演奏をするということでございますので、ぜひ期待をしていきたいと思っております。どうか皆様方の御支援をよろしくお願いしまして、私の質問を終わります。どうもありがとうございました。 104 ◯議長(並川和則君)[ 305頁]  以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。  次の本会議は3月11日定刻から開きます。  本日はこれをもって散会いたします。                 午後3時2分 散会 Copyright © ISAHAYA City Assembly All rights reserved. ページの先頭へ...